呼吸するかのごとく恋をする「恋愛体質」とは、一生付き合っていかねばならない“不治の病(やまい)”である!?

 

「結婚情報だけではなく今どきの恋愛事情、お金のこと、仕事のことなどみんなの気になることをセキララ(赤裸々)にリサーチしてお届けする情報サイト」をコンセプトとする『セキララ・ゼクシィ』が、「恋愛体質」についてアレコレと考察する記事を配信していた。さすが、リクルートが発行する老舗の結婚情報誌『ゼクシィ』を母体にしているだけあって、とてもしっかりとした内容で、随所に納得ができるロジックもてんこ盛りであった。

 

まず、「恋愛体質」とは読んで字のごとく「恋愛に対する比重が大きい人=常に恋愛していたい人」のことを指す。そして『セキララ・ゼクシィ』曰く“恋愛体質なヒト”には、

 

(1)すぐに人を好きになってしまう

(2)常に恋愛を求めている

(3)ファッションや言動までもが恋人色に染まってしまう(=恋人に依存してしまう)

 

……といった3つの特徴があり、そのメリットとデメリットは以下のとおり……なのだそう。

 

【メリット】

・常に恋愛をしているので、生き生きしていて魅力的に見える

・多くの恋愛をしている姿がいかにも「モテそう」で、恋愛対象として見られやすくなる

・(結果として)“経験豊富”になるため恋愛偏差値が高くなる

 

【デメリット】

・日常生活全般でも恋愛の比重が高いため、相手から「重い」と思われやすい

・口説きやすいので、遊び目的の人も寄ってきてしまう

・恋愛がうまくいかなくなったら、人生すべてがつまらなくなってしまう(=一切のことにヤル気が起こらなくなる、仕事も手につかなくなる)

 

なるほど、じつに鋭い分析だと思う。なにを隠そう、私も重度の恋愛体質をこじらせているタイプの人間ゆえ、これらのメリット・デメリットは一つ一つがどれもじんわりと身に沁みてくる……。

 

さらに、『セキララ・ゼクシー』によると、恋愛体質は、

 

・一点集中型(恋人ができると周囲が見えなくなって、相手に振り回される傾向がある)

・多方面型(恋人ができてもおかまいなしに、他の人とも恋愛を自由に楽しむ傾向がある)

 

……の二つに分類されるらしく、いずれにせよ恋愛体質者と契りを交わす側からすれば、なかなかにタチの悪い“側面”であったりもすることに間違いはない。では、私のここまでの半生におけるつたない経験則から、その「タチの悪さ」を、いくつか列挙してみよう。

 

(1)   恋愛体質者はわりと離婚するケースも多い
 

とくに「一点集中型」の彼ら彼女らにとっては、恋愛が感極まって「結婚」に到るまでのプロセスは、まさに“人生の最高潮”なので、いざゴールにたどり着いたら燃え尽きてしまいがちだったりするのだ。

 

(2)   恋愛体質者は浮気のときでも本気で恋をする
 

とくに「多方面型」の彼ら彼女らは「複数の恋人に序列をつける」といった発想が欠けている傾向がある。この手のヒトたちにとっての“二股(以上)”は「浮気」じゃなく、あくまで「たまたま同時進行している本気の恋愛」なのである。

 

(3)   恋愛体質者は一つの恋愛が終焉を迎える予兆があれば、必ず“保険”をかける
 

彼ら彼女らにとって恋愛は「呼吸」と同じなので、し続けていなければ生けていけない。したがって、一つの恋愛になんらかの危険信号が点滅したらそれを敏感に察知し、次の相手をさりげなくキープするのだ。

 

さて。こんなにもやっかいな「恋愛体質」という名の病(やまい)を治癒するのは、はたして可能なんだろうか? 

 

『セキララ・ゼクシィ』は「恋愛に振り回されてしまうのはNG!」と断じつつ、「恋愛以外に打ち込める仕事や趣味などをつくっておこう」だったり「好きな相手を客観視する意識をもって物事を判断しよう」だったり……とのアドバイスをなされているが、私は年に80試合も参加するほどにのめり込んでいる「野球」という趣味がありながら、野球が恋愛を遠ざけてくれたことは過去に一度もないし、相手も自分自身もいまだ全然客観視できないから、何度も同じ過ちを繰り返してしまう。とどのつまりが恋愛体質とは一生治らない不治の病であり、少なくともあと5年10年は対症療法で症状を緩和させながらも、付き合っていくしかない……のかもしれない?