お笑いコンビ『博多華丸・大吉』の博多大吉(50)が9月22日、水曜パートナーを務める『赤江珠緒 たまむすび』(TBSラジオ)に出演。
「身の回りにある風流だと思うこと」
……について、トークを展開していた。博多大吉曰く、
「いまだにLINEをしない人。メールはするよ。でもLINEは(しない)とか言う人」
……に「風流」を感じるらしい(※ただし、俳優の古田新太みたいにスマホを持たない、携帯を持たないって人は行き過ぎた「風流」なんだとか?)。他にも、
「ファストフードで得だと分かっていてもセットメニューを頼まず、単品を頼む人」
「回転寿司店で、今は注文すりゃ出来立てが出てくるのに、タッチパネルとか一切触らずに、回ってる皿だけをどんどん食べる人」(※『ココリコ』の遠藤章造がそのタイプで、「なんで?」と聞けば「だって回転寿司ですよ!」と答えが返ってきたんだとか?)
……なんかが、博多大吉的には「風流なヒト」なのだという。
「風流」──ちょっとしたレトロっぽさもただよう、じつに味わい深い響きのある、いい言葉である。「風流」の本来の意味を調べてみると、デジタル大辞泉には
・上品なおもむきがあること
・雅(みや)びやかなこと、また、そのさま
……とあった。「いまだにLINEをしない人」や「ファストフードで単品を頼む人」や「回転寿司屋で回転している皿ばかり食べる人」に「上品で優雅なおもむき」を感じるかといえば、それはさすがに疑問だったりするけれど、博多大吉本人は「(大吉的に)カッコ良い」をシンプルに「風流」というワードに置き換えてみただけなんだろう……と、細かく指摘するなら、意味合いとしてはやや適切ではない気もするが、その「やや」は十分に許容範囲内で、その一種の“違和感”が逆にフックとなる、ナイスなチョイスだと私は思う。博多大吉が「カッコ良い」と“認定”するヒトについて、もう少々の詳細を追記してみれば、
「世のトレンドや周囲の目に流されることなく、おのれのポリシーを当たり前のごとく貫き通している」
……みたいなヒトのこと……なのではなかろうか。
では次に、私の勝手な解釈を強引に「正解」だと決めつけたうえで、私が「風流」だと思うヒトを、いくつか列挙してみよう。
・量産系の地味なダークグレイや濃紺のスーツにレイバンのサングラスをコーデしているヒト
・カラオケでメロディを極端なオリジナルにアレンジして歌うヒト
・前歯が(ずっと)ないヒト
・満員電車でパッと席が空くと全速力で駆け、意地でも座ろうとしちゃうヒト
・喫茶店に何時間も居座り、携帯電話で得意先に電話をかけまくったり、リモートワークしまくったり…と完璧にオフィス化しちゃっているヒト
ただ、最後の二つは「おのれのポリシーを当たり前のごとく貫き通している」という点こそ該当してはいるものの、「下手すりゃ他人に迷惑」という見地から「風流」と呼ぶには、あまり相応しくないのかもしれない(笑)。