写真週刊誌『FLASH』がネット配信していた、とあるアンケート記事がめっぽう面白かった件について

 

『FRIDAY』と並ぶ老舗の写真週刊誌『FLASH』が、ゴメス的にとても面白い記事をネット上に配信していた。タイトルは『テレビマン100人が回答「起用したいMC」2位は安定の内村光良、1位は?「ギャラ80万円でコスパよし」』。2位だけをタイトルで公表し、1位は本文で…という今流行りのパターンである。とりあえずは、その「ベスト15」をご覧になっていただきたい。

 

1位:川島 明

2位:内村光良

3位:河合郁人

4位:渋谷凪咲

5位:指原莉乃

6位:設楽 統

7位:濱家隆一

8位:劇団ひとり

9位:所ジョージ

10位:後藤輝基

11位:佐藤栞里

12位:松本人志

13位:霜降り明星

14位:タモリ

15位:山里亮太

 

私は「テレビマン」ではないので、このアンケート結果がなんであろうと、とくに私の仕事や実生活がどう変わるわけでもない。ぶっちゃけ、まったく役に立たない情報だったりする。にもかかわらず(単純に)「面白い!」と感じたのは、同ランキングが私の予測をことごとく "裏切ってくれた" 点にある。

 

普通だと、

 

1位:タモリ

2位:内村光良

3位:松本人志

4位:有吉弘行

5位:浜田雅功

 

……みたいな順位を想像するのではないか? たしかに1位の川島明は昨年あたりからそのMC力と響きのある低音ボイスが急速に評価されつつあるが、それでもベスト10入りがせいぜい……といったイメージ? 3位と4位にランクインされた河合郁人・渋谷凪咲……なるヒトたちにいたっては、正直申して私は名前すら知らなかった。ちなみに、これらの(ゴメスにとっては)サプライズな人材が "重宝" されている理由は、以下のとおりであった。

 

【総論】

「(今のご時世)大掛かりなセットやロケは敬遠されがちで、なるべくコンパクトに仕上げられるコンテンツが優先される。当然、制作費も縮小傾向ですから、出演者も大物タレントよりコスパに優れたタレントが優先されていますね」(某局プロデューサー)

 

【川島明が重宝される理由】

「(現在メインMCを務めている)『ラヴィット!』(TBS系)は苦戦中ですが、少し毒があって、トレンドになりそうな発言も的確に出てきます。女性視聴者から嫌悪感を持たれていないのも魅力」(テレビ局編成担当)

 

【河合郁人が重宝される理由】

「この2年ほどで、急速に司会者としての仕事を増やしています。どんな立ち位置でも無難にこなせるし、ゲストを立ててしゃしゃり出ないところに好感が持てます」(テレビ局編成担当)

 

【渋谷凪咲が重宝される理由】

「一人では厳しくても、誰かと組めばいまや最強かも? (とにかく)潜在力がピカイチなんです。渋谷さんの緩さは番組のいいエッセンスになる」(制作会社ディレクター)

 

なるほど……「将来性」と「ギャラの額面」を両天秤にはかったうえで熟考された "回答" だったがゆえ、こんなにも見慣れないラインナップになっちゃったんですな? 猛烈に納得であります!

 

調査を "する側" にも "される側" にも真摯な姿勢を感じ取ることができる、素晴らしいアンケートだと思った。「対象者数が100人」といった "こじんまり感" も悪くない。「テキトーに流して答える1000人」から取ったアンケートより「じっくりと腰を据えて答える100人」から取ったアンケート記事のほうが、(少なくとも)私にとっては読みごたえもぐんとアップする。

 

さっき、私は「ぶっちゃけ、(自分には)まったく役に立たない情報だったりする」と書いたが、こうも意表を突かれたランキングだと、たとえば飲みの席とかで

 

「じつは、テレビ局側が起用したいタレントさんって◯◯らしいよ。知ってた?」

 

……くらいに "コミュニケーションツール" としては機能するのかもしれない。なんかエセギョーカイ人っぽくてイヤな感じの話題ではあるのだけれど……(笑)?