「もっとhappy&funな毎日をクリエイトする」をコンセプトとする女性向けWEBマガジン『Googirl(グーガール)』が、「オシャレにまったく興味がない女子」の「あるある」を紹介する旨の記事を配信していた。
本記事に登場する「Kちゃん(25歳)」は、
「ファッションにまったく興味がなくて、ほぼ毎日同じ格好をしている。冬は本当に毎日同じで、汗をかく夏だけ日替わりみたいな感じかな……洗濯したものをそのまま着ればいいだけだから、ラクだしね! 服を選ぶのに悩んだり、時間がかかったりするのがイヤなんだよね〜」
……といったタイプの女の子。ただ、職場では薄々と気づかれているようで、この前、同僚の女性から
「もしかしてスティーブ・ジョブズを意識してるの? 」
……と言われてしまった……とのこと。
ちなみに、念のため。2011年に56歳の若さでお亡くなりになった、Appleの共同創始者の一人でもある実業家のスティーブ・ジョブズは、いつも黒いタートルネックを着ていた。ルーティンにできるものはすべてルーティンにしてしまうことによって、
「決断の回数を軽減し、脳の余力をつくる」
……といった発想……なのだそう。ジョブズにとって、それにKちゃんにとっても “ファッションへのこだわり” は優先順位がかなり低く、そこにいちいち脳を働かせるのは “無駄な労力” でしかないのだろう。
しかし、ジョブズやKちゃんのように「いつも同じ服を着ているヒト」のことが、ときに “オシャレ” に見えてしまう場合もなくはないか? 少なくとも私は、その「いつもと同じ服」が異臭を放っていなかったり、汗染みやシワがなかったり……と、最低限の清潔感さえキープしていたら、そう思ってしまう派だったりする。
たとえば、「同じ服」ではなく、いつも黒いジャケットに黒いパンツに白いインナーなんだけど、じつはそのインナーが襟付きやマオカラーのシャツだったり、丸首やVネックのTシャツだったりタートルネックのセーターだったり……と、微妙に変化している「同じような服」を着ているヒトとかは「ホンモノのオシャレ」だと、つい感心してしまう。
「自分に一番似合う服を確固たる意志でチョイスし、他人に与える外見的なインプレッションをよりクリアかつ鮮烈に演出している」
……からである。野球にJAZZに美味しかった料理に旅行先のキレイな景色に……とテーマに一貫性のないインスタより、ラーメン一筋のほうがフォロワーが増えやすいのと同じ理屈なのかもしれない。わかりやすい例で言えば、一昔前だと林家ペーパー夫妻の「ピンク」、最近だとカズレーザーの「赤」といったとこか?
私なんかは、仮にジャンパー一枚を買うときでも、すでに持っているストックと形どころか色が被っているアイテムですら、購入を躊躇してしまう。そういう “バラエティ重視” なオシャレの仕方もアリ? ……ってえのは否定しないが、私はそんな自分のどことなく貧乏くさい性格が、じつはあまり好きになれないのだ。