GW前の少々古い話になってしまうのだが、元セクシー女優で、現在はタレント兼モデルとして活動している明日花キララが4月27日に放送された『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)に初登場。「大好きなさんまさんの前なので…」ということで、
「だいたい整形しています!」
……と、自身の顔のほとんどに美容整形手術を施していることを告白していた。
不勉強(なのかw?)で恐縮ではあるのだけれど、私は明日花キララが動いているところを今回の『ホンマでっか!?TV』ではじめて見た。「(同番組収録の)つい三日前も〜」なんらかの施術を受けたばかりであった……らしい。「美容整形は(人によっては)一度やったらやめられなくなる一種の依存性に近いものがある」との噂も聞くが、その “改良” に改良を重ねた容姿は、私の個人的な感想を述べれば、
まるでイマドキの若い女子が写真アプリで加工し尽くしてインスタなどにアップしている、「ぜい肉」という名の丸みを極限までソリッドに削ぎ落とし、いっぽう眼の面積はギリギリのバランスまで拡大化する、ヌメッとした質感の平面画像がそのまま三次元化された、もはや「人間離れ」したフィギュアドール
……のようであり、正直なところ私みたいな「美容整形」に対する免疫が薄い古い人間からすると、ちょっとだけ怖かった。
そして、同番組の調べによると、2022年度の「美容整形でなりたい(女性)芸能人・有名人ランキング」において、明日花キララは2位の橋本環奈、3位の広瀬すずを抜いて、堂々の1位に輝いたという。
このランキング結果には、かなりびっくりした。いや、「元セクシー女優」という肩書きを色眼鏡で見ているわけでは決してないのだけれど、テレビ業界ではまだアングラの域を超えきってはいない彼女が、名だたる “CMの女王” らを差し置いて「なりたい(女性)芸能人・有名人」のトップとは!? たとえ「美容整形で〜」という但し書きが付いていようと……である。
昨今の若い世代には「美容整形」への拒絶反応が日ごとに無くなってきているのかもしれない。さらに「美容整形すればなれる容姿」と「美容整形してもなれない容姿」を素人なりに分別できるくらいの直感と知識も兼ね備えているのかもしれない。すなわち「美容整形」の肯定派にとっては、身をもって自分の美意識を体現している明日花キララこそが「美容整形をしてなりたい容姿」の理想形ってことであり、そんな若い世代の徹底したリアリズムをバックボーンに生まれてくるたぐいの “憧れ” に、私は驚いているのだ。
単に、若い世代の女性たちのあいだでは、先述したような「写真アプリで加工し尽くした、丸みを極限までソリッドに削ぎ落とし、いっぽう眼の面積はギリギリのバランスまで拡大化する、ヌメッとした質感の容姿」が流行っているだけ……という推測も否定はできない。が、憧れの対象の「(テレビ露出時間の長短などから生じる)ステイタス」に流されない、その独善的で頼もしい判断力が、若い世代を中心に育まれつつあるのだけは、たしかであるようだ?