「オトナ女子、恋と性を磨く」をキャッチフレーズとする女性向け情報サイト『コクハク』が、「天然」と呼ばれる女子には2種類ある……みたいな主旨の、なかなかに興味深い記事を配信していた。ちなみに、今日はじめて知ったのだが、この『コクハク』なるメディアは、あの『日刊ゲンダイ』を擁する『株式会社 日刊現代』が運営しているらしい……なんて余談はさておいて、さっそくその「2種類」ってヤツの正体と特性を、簡単にまとめてみよう。
・「天然」と呼ばれる女性には「ニセ天然」と「本物の天然」が実在する
・「ニセ天然」とは、たまにドジをしたり、意味不明な発言を “してみたり” はするものの、人に嫌われたり、ドン引きされたりするほどの天然ぶりは見せないように調整できる人のこと
・対する「本物の天然」は、そういった損得の計算が一切できず、環境や人を選ばずに周囲とズレた言動を “してしまう” 人のこと
・実際にモテる「天然」は「ニセ天然」
・「ニセ天然」は他人から「天然だよね」と言われたら、「計算どおり!」と “してやったり感” が生じるせいか、まんざらでもない表情になるが、「本物の天然」は自分のことを天然だとは思っていないためか、全否定してくる
・「ニセ天然」は仕事ではミスをしないが、「本物の天然」は仕事でもミスをしがち
・「ニセ天然」は同性のあいだでは比較的しっかりしているが、「本物の天然」は時も場所も(性別を含む)人も選ばず天然ぶりを発揮する
さすが! 「日刊ゲンダイならではの鋭い視点と切り口はそのままに、豪華な執筆陣、長年培ってきた編集ノウハウをふんだんに駆使する」とうたっているだけあって、(いささか男性目線的なきらいこそあれ)昨日ここcitrusに私が寄稿したばかりのコラムでも展開した「天然論」をもきちんと押さえてくださっている、「天然」なる形容を深掘りした納得の内容ではないか……と、ちょっぴり感激した。
さらに『コクハク』は、
「本物の天然」な女性には、自然と周囲に「この子、大丈夫かな?」と本気で心配してくれる人が集まってくるが、「ニセ天然」な女性は、基本的な部分はクリアしながら天然のいい部分だけを得ているため、周囲に本気で心配する人が集まることはない
……とも指摘していたが、この定義が仮に正しいのなら、「実際にモテるのはニセ天然」との “結論” はやや説明不足で、より精度の高い表現をすると、
「ニセ天然は広く愛され、本物の天然は深く愛される」
……ってことになるのかもしれない。
いずれにしろ、もしアナタが「天然好き」を自認するならば、「天然」という言葉が醸すぼんやりとしたイメージを一度払拭し、自分はどのタイプの「天然」を好んでいるのか……じっくりと的確に見つめ直してみる必要があるのではなかろうか?