『スポニチAnnex』が配信していた後追い記事によると、7月31日に放送されたラジオ番組『いいこと、聴いた』(TOKYO FM)に出演していた作詞家の秋元康氏(64)とタレントの「こじるり」こと小島瑠璃子(28)との恋愛談義が、なかなかに面白かった……らしい。
まず、秋元氏はかつて、とある女性と食事をする際に「なにを食べたいか?」を尋ねたところ、「コッテリしたもの」と返答され、職業柄なのか、その独特な言葉のセンスに大いなる魅力を感じたという。
コレ……めっちゃよくわかります! 私も文筆業という職業柄、男女問わず時おりチョイスするワードが微妙に流行りや世代とズレているようなヒトに、ついつい興味を抱いてしまう(※秋元氏曰くの「コッテリしたもの」には正直、さほど興味を抱けなかったがw)。「キュンする」のことを「ジュンする」と言っちゃう女子とか、いまだ頑なに「六本木」のことを「ギロッポン」とか逆さまにしちゃうオジサンとか(笑)……? ただ、決してウケなんぞ狙わずあくまでナチュラルに、当たり前のごとく使用することが絶対条件ではあるのだが……?
で、そんな秋元氏に「小島なんかもう24時間、一目惚れみたいな感じじゃないの?」と振られたこじるりは、すぐさま「いやいやもう全然!」とアッサリ否定。
「私はなんかお話しして好きになることが多いので。でもしゃべっているときの空気感とか、何人かでご飯をしていて、その人との会話が心地良いみたいな…そういうのは誰にもありますよね」
……と、一目惚れから恋愛に発展することはほぼないことを明かし、その他の「男性に惹かれる要素」について、こう続けた……のだそう。
「私は体臭ですかね。匂いフェチです。それ(体臭)がなんか自分のツボならなんでもいいんですけどね」
秋元「キミはね、動物なんだよ。やっぱり匂い…ジャ香みたいな、フェロモンみたいなものに反応するんだよね。理屈じゃないんだよね?」
「そう理屈じゃない! だから人に説明したりとかすごい苦手だし。だから『私はどうして好きなのか?』という話よりも、こんなことがあったエピソードトークしか秋元さんにはしない。『聞いてください! こんなことがあって〜』っていう感じで」
私は「むしろキツい体臭のほうが好き」といったたぐいの匂いフェチではないのだけれど、五感のなかでは嗅覚を刺激されたケースがもっとも記憶に長く残る……という感覚は、たしかにある。もう40年以上も前、予備校時代に初キッスしたときの彼女が首筋につけていた淡いレモン風の香りのフレグランスは今でも鮮明に想い出すことができるし、30年ほど前に付き合っていた彼女の実家にはじめて招かれたときの、玄関の匂いも脳内でかなり正確に再現することもできる。
が、「じゃあ、どういう匂いが好きなの?」と、その具体性を問われた場合……それを正確に描写できる人物なんて、いったい何人この世に実在するのだろう? だからこそ「匂いフェチ」を自認する者は、自身のタイプをロジックに解説することができず、秋元氏のように「フェロモン」の一言で片づけるしか、方法はないのである。
ちなみに、20年ほど前に私が交際していた女性の一人が、電車でたまたまとなり合わせとなった男性のワキガ臭を敏感に察知し、
「なんかタマネギの匂いがする〜」
……と、私の耳元でヒソヒソと伝えてきたことがあるのだが、その「ワキガ臭=タマネギの匂い」という表現は相当に「言い得て妙!」であって、私は思わず
「この子…天才だ!」
……と、イッキに彼女の虜となってしまったのであった。