「カフェ(喫茶店)でリラックスする事はできない」という意見に対し、意外にも共感の声が続出しているらしい

 

フリーライターの鎌田和歌さんというヒトが、『DIAMOND online』に

 

「カフェや喫茶店でリラックスできる人とそうではない人がいるようだ」

 

……という、とても興味深い着眼の問題提起から独自のカフェ(喫茶店)論を展開する長めのコラムを寄稿なされていた。

 

事の発端は、ニュースサイト『ジモコロ』編集長のギャラクシーさんによる次のようなツイートだったという。

 

これを言うと大抵驚かれるのですが、「喫茶店とかカフェでリラックスする」という感覚がまったく理解できなくて、落ち着かないし一刻も早く店を出たくなるんですよね……さらに言うと買い物とかで疲れた時に「休憩する」と言う感覚すらよく理解できなくて、いや疲れたら帰ればよくないですか???

 

ギャラクシーさんは「公園とか路地裏とかで休憩するのは理解できるし、むしろ好き」らしく、つまり「外出時の休憩」そのものが理解できないわけではなく、「カフェ(喫茶店)でリラックスする」という行為に疑問を持っている様子なのだ。

 

そして、そんなギャラクシーさんがツイッターに投じた一石に対し、

 

「カフェのような人がたくさんいる場所では落ち着かない」

 

「飲み物をすぐ飲んでしまうし、飲んでしまったら店を出ないといけない気持ちになる」

 

「友人と話しながらの休憩はいいが、一人は無理!」

 

……ほか、多くの共感の声が寄せられている……のだそう。

 

ここcitrusでもすでにくどいほど書き尽くしてきたが、私はもう30年近く、一日の平均約4分の1から3分の1(=6〜8時間)を喫茶店のはしごですごすディープな “依存症” ──いわゆる「ノマド」のはしり的な男である。

 

そんな私ゆえ、もちろんのこと前出したギャラクシーさんの言(げん)には、真っ向から反論する……姿勢を示すのが当然……なのかもしれないが、じつのところ私もギャラクシーさん同様「意外とカフェ(喫茶店)ではリラックスできない」派の一人だったりする。

 

そう! 私にとっての「喫茶店」は、あくまで原稿を執筆するための “職場” であって、 “休息の場” ではないからだ。休憩するなら、とっとと家に帰って漫画を読むなり、録画してある『鎌倉殿の13人』を観るなり風呂にゆっくり浸かるなりすればいい。喫茶店じゃお酒も飲めないし……。

 

したがって、「リラックスできる空間づくり」をコンセプトにしたようなカフェとかには、絶対に私は足を踏み入れない。こーいう場所で無理やり気分転換しようとしても、ドリンクを飲み干したら手持ち無沙汰になってしまい、結局は中途半端にノートパソコンを開いてしまう……。

 

“職場” として利用する以上、「リラックス」という概念は “害” でしかなく、ある程度の緊張感をキープできる、ある種のストレスフルな環境が必要となってくる。ならば、そのように仕事がしやすいカフェ(喫茶店)の条件とは、はたして……? そこらへんの詳細は次回で述べることにしよう。