「オトナ女子、恋と性を磨く」をスローガンとした、株式会社日刊ゲンダイが運営する女性向けメディア『コクハク』が、「性格が悪いのにモテる女性」ってヤツの特徴を8つも挙げていた。とりあえずその「8つ」とは以下のとおりであった。
(1)ルックスがいい
(2)男性と女性の前で態度が違う
(3)意外と頭の回転が早い
(4)女友達とつるまない
(5)男性を優先する
(6)人には厳しいが、自分には甘い
(7)悪口が多い
(8)感情的になりやすい
テーマというか、切り口はすごくいいと思う。さらに、精選された「8つの特徴」も、 “納得” と “発見” が適度に混在していて、なかなかに読み応えがあった。
たとえば、(1)〜(5)……もしくは(6)あたりまでは、ドラマや漫画などで描かれる典型的な「モテはするけど性格が悪い女」であって、「うんうん! たしかにいるよね…こーいう子って」みたいな共感を得ることができる。
いっぽう、(7)(8)の「悪口ばっか言ってたり、すぐ感情的になる子って…女子だけじゃなく男子にも嫌われるのでは?」……と、一瞬疑問を抱きはしたが、本文に目を通すと「悪口によって同性ライバルを蹴落とす」「感情的=喜怒哀楽の差が激しい→男性からすれば “感情豊か” と好意的に映る(ことも?)」ってことらしい。なるほど……私からすれば、ちょっとした “気づき” を与えてくれた、新しい発想であった。
では、ここまでのけっこうに秀逸な内容の記事を、『コクハク』読者の皆さまは、はたしてどう活かせば良いのだろう?
「オトナ女子、恋と性を磨く」と謳っているからには、もちろんターゲットは「女性」である。そして、その「女性」に向けて、本記事は文末をこう〆ている。
性格が良くても報われるとは限らないのが恋愛の難しいところですが、やっぱり同性にだって好かれたい!
性格が良いモテ女を目指しましょう。
つまり、「こんな風になっちゃダメですよ」といった戒め──反面教師的な役割として、前出した「8つの特徴」を提言しているということだ。
方向性としてはじつに真っ当で、モラルや倫理性の観点からも決して間違っちゃあいない。
ただ、
モテない……と自分を卑下している貴女は、いっそ形振(なりふり)かまわず「なぜか性格が悪いのにモテる女性」の言動を参考にしてみてはいかがでしょう?
……と、これらの「8つの特徴」をむしろ劇薬的に扱ってみるのも、アリなのかもしれない。
昔は、そういった
「とにかく読者の意表を突くことだけに知恵を絞った、不謹慎一歩手前の(あるいは不謹慎そのものな)恋愛マニュアル」
……も、わりとよく見かけたのだけれど、昨今ではコンプライアンス的な問題なのか、ほぼ絶滅寸前……だったりする?