老舗の女性向けファッション誌『CanCam』の公式サイト『CanCam.jp』が、『excite株式会社』が男女213名を対象に行った「浮気」に関するアンケート調査について、アレコレとした分析をなさっていた。
まず、「浮気をされた経験はありますか?」という問いに対しては……なんと! 44%もの男女が「ある」と回答!! じつに半数近くが、なんらかのかたちで「異性関係の面でパートナーに裏切られてしまった」という苦い想い出があるわけだ。
だがしかし! その「44%」にものぼる彼ら彼女らは、はたしてパートナーに具体的にはどんなことをされて「浮気された経験がある」と回答しているのか? 「浮気or浮気じゃない」を分かつ境界線とは、一体どの行為とどの行為の狭間に引いて然るべき……なんだろう???
我々が思春期の真っ只中だった40年以上も前……いや、もっともっと何世紀も前から散々議論され尽くしてきたに違いない、深淵なるテーマである。時代によって、多少のズレは生じてもくるのだろう。ただ、その「境界線」自体は、「恋愛」という概念がこの世から完全に消え失せないかぎり、永久に実在する。
とりあえず、『CanCam.jp』が記事内で公表した、統計的に導き出された「現在の浮気の線引き」とは、以下のとおりであった。
Q.あなたが思う「浮気の線引き」はどこからですか?(複数回答可)
体の関係を持つ 74%
キスをする 64%
外泊する 60%
好きと言う 54%
手を繋ぐ 50%
二人きりで出かける 44%
頻繁に連絡を取る 32%
ボディタッチ 30%
興味を持っている程度 17%
んん〜〜〜〜っ、だいたいはこんなもんなんでしょうな……って感じの、おおよそは想定内な順序とパーセンテージ……ってとこですかね?
おそらく私のなかでの貞操観念も「だいたいはこんなもん」だと思う。ただ、「好きと言う」ってえのは、「人間的に〜」みたいな前フリナシだと「完ペキアウト!」なんじゃないですかぁ〜? たとえ「体の関係」にまでは到ってないプラトニックな関係だとしても、コクっちゃうのはダメでしょ! やっぱ……(笑)。
あと、「外泊する」も……ホントにいいの? コレって「異性と一緒に〜」ってことですよね? 「同じ部屋で〜」だろうと「別室で〜」だろうと「異性と一緒に外泊」したら、フツー最後までイッちゃうのでは……?
「二人きりで出かける」「頻繁に連絡を取る」……あたりは、たしかに微妙かもしれない。場合によっては、仕事上の関係で夫や妻、恋人よりも高い頻度でそうなってしまうことだってあり得なくはないわけだし……「仕事だから!」と言い訳されたら、その “アリバイ” を崩すにはそれなりの労力と時間をかけた “ウラ取り” が必要になってくる。
これはもう『Hot-Dog PRESS』とかで恋愛マニュアルづくりに散々携わっていた20年以上も前のころからずっと主張し続けてきた持論なんだが、私が考える「浮気の線引き」とは、ズバリ!
「粘膜交換の有無」
……である。「体の関係」はもちろんアウト! 「キス」も、さらには「手を繋ぐ」もアウト!! 「(軽い)ボディタッチ」はギリセー? 逆にソレさえ無ければALL OK!
フィジカル面での接触オンリーなので、とてもわかりやすい。
たまに「フーゾクは心が通ってないから浮気じゃない!」などと嘯(うそぶ)く男がいるが、そんな男には
「じゃあ、カノジョや妻が、いくら心が通っていないから…と、女性専門のフーゾク(※昨今、通称では「ジョフー」と呼ぶらしい)に行ってもアンタはヘーキなのか!?」
……と、私は言いたい。ゴメス個人の感覚では「絶対に嫌!」……なので、もしあなたがパートナー以外と粘膜を交換する行為に走ってしまったときは、せめて「自分は浮気をしている」という自覚と罪悪感を胸に抱きながら、してほしい。