IT業界の大手『バイドゥ株式会社』が、日本語入力アプリ『Simeji』のユーザー男女412名を対象に行ったアンケート調査から導き出した
「コロナ禍での学生生活あるある」
……のTOP10の結果を、女性向けファッション誌『CanCam』の公式サイト『CanCam.jp』が報じていた。
TOP10中、「マスク」関連の項目が5つもあった。どれも「学生生活」にかぎった話ではないように思えたので、とりあえずはその「5つ」のみを以下に紹介しておこう。
(1)マスクを外す瞬間、謎の緊張感(1位)
(2)マスク効果でみんな美男美女に見える(2位)
(3)マスクを忘れたら絶対家に取りに戻る(4位)
(4)コロナ禍で知り合った友達のマスク下の顔が気になる(5位)
(5)マスク生活でクラスメイトの顔が覚えづらい(10位)
わかる〜! めっちゃわかるわ〜〜!!
「人前でマスクを外す瞬間」は、私も(部分)入れ歯をちゃんと装着し忘れていないかどうかを舌触りで確認するし、マスク内でさりげなく息をハーハーやって口臭もチェックする。その時点でなんとなく匂うっぽい感じだったら、急いでガムを噛む。
「マスクを忘れたとき」も、「必ず家まで取りに戻って」しまう。今だとコンビニとかでも気軽に購入できるから簡単に事は済むのだけれど、コロナ禍がはじまったばかりの当時はどこもマスクは売り切れだったし、マスクが無きゃ電車に乗るどころか、道を歩くことさえ憚(はばか)れるような雰囲気で、なに一つできなかった。そのころの習慣(?)が身に染みてしまっているのだろう。いつもと違うマスクをして一日行動するのもどこかしっくり来なくて気色悪いし……。
あと、「コロナ禍で知り合った人」の顔がおぼえづらかったり、気になったりするのも……確実にある! おそらくマスクを外した状態で “再会” しても、ほとんどが “知らない人” としてスルーしてしまうのではなかろうか。
で、今回これら5つのなかで、もっとも私が「あるあるあるある〜〜〜〜っ!」と猛烈に共感したのが、(2)の
「マスク効果でみんな美男美女に見える」
……ってヤツであった。ちなみに、街中とか電車内とかで、私がビジュアル面での「タイプの女性」を見極める際、まずはシルエットを確認してから、次に顔を見る。そして、ここ数年のマスク生活においては、シルエットによって振るいにかけられた(※←上から目線w)女性の、じつに9割以上を「タイプ!」とジャッジしまうのだ!
最近は、その「タイプとジャッジした女性」が、たとえば、電車を降りてマスクを顎下までズラして息つぎ(?)をしたりスマホで電話をかけたりするケースに出くわすことも少なくないので、そこで二度目のジャッジをすると……けっこうな高確率で、
「あちゃ〜、やっぱタイプじゃなかったわ」
……ってことになる。おおよその数字にすれば8割程度といったことろか?
約90%の「タイプだった女性」がマスクを外すことによって、たった18%(※9割中の2割という計算)にまで激減してしまうとは!? 目から下を隠すだけでこうも印象が変わるものなのか……。つくづく人間の顔面とは、微妙なトータルバランスによって、その個性が形成されているのだな……と、痛感する。
しかし、近年問題になっている「ルッキズム」の視点に立つならば……「外見の好み」に関するこだわりは、今日(こんにち)のマスク社会における、これくらいのざっくり感のほうがベターのかもしれない。
ところで、今年の中旬あたりから電車内でマスクを着用しない人も増えはじめてきたが、その彼ら彼女らには美男美女が多いと感じるのは、はたして私だけだろうか?