お店だと美味しいけど、手作りだと割に合わない…家庭料理を作るうえで重要なのはある種の諦観かもしれない

コラム

 

「仕事と家庭、どちらも大切にしながら忙しい毎日を送る女性のためのWebメディア」をコンセプトとする情報サイト『kufira(クフラ)』が、『「手作りでは労力が見合わない」と思ってしまう家庭料理ランキング』なる、「初級料理男子」あたりに位置する私のような者にとっては、じつに興味深いタイトルの記事を配信していた。とりあえずは、その「ランキング」ってヤツをご覧になっていただきたい

 

1位:コロッケ

2位:餃子

3位:ハンバーグ

3位:(同率)ポテトサラダ

5位:てんぷら

6位:唐揚げ

7位:グラタン

8位:茶碗蒸し

8位:(同率)おでん

8位:(同率)ロールキャベツ

 

なるほど……たまーに「趣味」として作るんだったらまだしも、料理を「ルーティン的に回していかねばならない家事作業の一つ」と捉えるならば、「たしかに!」と猛烈に同感できるメニューが複数ランクインしていた。

 

たとえば、「茶碗蒸し」「ポテトサラダ」は一所懸命作ってもメイン料理にはならないし……って理由がピックアップされていたが、コレはものすごく納得! ポテサラ用にじゃがいもの皮剥いていちいち潰すのってけっこう面倒くさいですもんね。「じゃあ、コロッケはメインなのに、なんで1位なの?」って疑問も聞こえてきそうだが、残念ながら苦労のわりには “ご馳走感” が薄く……しかも、商店街の肉屋とかで売っているコロッケの味に、なかなか勝てなかったりもする。

 

「コロッケ」も含む「てんぷら」や「唐揚げ」……など、「油で揚げなきゃならない料理」も “後始末” のことを考えると、できれば避けたいところ……。とくに、てんぷらは素人が専門店のようにカラッと揚げるのは至難のワザである。

 

「おでん」は、ぶった切った具材を出し汁に放り込むだけだから楽チン……という解釈もあるが、一から作る場合、ダイコンや玉子を筆頭とする具材に味を染み込ませるのに時間がかかる。あと、ついつい量を作りすぎるので、作ったら最後、3日間はおでんが食卓に並ぶ羽目になってしまう。

 

「餃子」は、仮に二人で食べるなら、最低でも30個は作りたいので、それら一個一個を皮に包むのは、やはり手間を要する。「餃子パーティ」と銘打って、パートナーと二人で酒でも飲みながら作れば楽しいんですけどね……? 

 

ちなみに、同記事では「ランキング圏外だった他の割に合わない料理」として、「ビーフシチュー」(※理由:がんばってもお店のようにはならないから)と「お好み焼き」(※理由:うまく裏返せなくてグチャグチャになってしまうから)の二つが追記されていた。

 

しかし、これらに関しては、私のなかではむしろ「割に合う料理」だと思っている。ビーフシチューは市販のルーを使っても、(「お店のように〜」のハードルを1〜2段階下げると)わりとそれっぽく出来上がるし、お好み焼きは「家で作ったらグチャグチャになるのは当たり前」と割り切ってしまえば、(隠し味の)擦った山芋を多めに入れたり、豚肉と牡蠣とイカとタコを一気に投入したり……と、家庭料理ならではの「見た目は悪くとも出鱈目にゴージャスなオリジナルお好み焼き」へとカスタマイズすることもできる。

 

とどのつまりが、「お店の料理≧家庭料理」と欲をかかずに、

 

「お店の料理と家庭の料理はまったくの別モノ」

 

……と、まずは諦観してしまうことこそが、ストレスレスへの第一歩なのではなかろうか?

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