イチロー氏の「現役時代は毎朝カレー説」の真偽が判明!? そのあまりに深い理由に思わず脱帽!
マリナーズ球団会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏(49)が率いる『イチロー選抜KOBE CHIBEN』と高校野球女子選抜チームが11月3日、東京ドームでエキシビジョンマッチを開催。その終了後、女子高生選手全員を前に、約55分にわたる “講義” を行い、またなんかすごいことをおっしゃっていた……らしい。そんなことをベースボール専門のWEBメディア『Full-Count(フルカウント)』が報じていた。とりあえずは、その「またなんかすごいこと」の一部を以下に抜粋しておこう。
(講義中、某女子高生選手から「自分自身のことで凄いと思っているところは?」と質問され)「それは他人に決めてほしいな。僕ってこんなに凄いんだよって言ったら、おかしいでしょ?」(苦笑)
(続けて)「(ただ)凄いのかどうかはわからないけど…信じたことを続けられる能力はある。退屈にならない。ずーっと同じことをできる。それは僕のとりえではあります」
「それをけっこうできない人も多い。とくにMLBの選手を見ていると、できない人のほうが圧倒的に多い。それを続けていけばいいのになぁ、と思うことがたくさんあります」
「結果が出ないからと言って、すぐそれまでやっていた動きをとめてしまったら、(たまたま)結果が出たとしても、それって縁起担ぎみたいなものだからさ。すぐになくなってしまうと思う。正解か不正解か、答えにたどりつくまで続けてみないとわからない」
「(たとえば)同じものを毎日食べ続けていると、わずかな違いに気付くようになる。同じメニューなのに味が違う。作っている人が違うのかなって。小さい違いに気付ける感覚を持ってほしい。(野球が)上手くなろうと思ったら、それはすごく大事」
また、講義終了後、サインを求めてきた女子高生選手から「今でも毎日カレーを食べていらっしゃるのですか?」と質問された際、イチロー氏は「それを話しはじめると長くなる」と前置きをしながら、こう答えた……のだそう。
「ホームゲームで家にいたときだけだから。1シーズン162試合のうち半分だからMAX81回になるけど、そこまでは食べていない。ビジターのときはハンバーガーとか食べていたよ」
かの「イチロー毎朝カレー伝説」は、残念なことに(?)ご本人みずからの口で「365日ではない!」と、真相が明かされてしまったわけだが、いずれにせよ尋常じゃない頻度でカレーばっか食べていた、極力「毎日食べるようにしていた(っぽい)」ということに変わりはない。それにしても、なんて素晴らしい “教え” なんだろう!
「退屈にならず、ずっと同じことをできるのが僕のとりえではあります」
「同じものを毎日食べ続けていると、わずかな違いに気付くようになる。それはすごく大事」
たしかに、これができる人は強い! そして、イチロー氏が指摘するとおり「それができない人」は案外多い。私はどうか? 私はけっこうできるタイプだったりする。朝はほぼ毎日、喫茶室ルノ◯ールの濃さは随一のブレンドコーヒーに砂糖小さじ半分とフレッシュ(※←関西弁)を入れて……。年末年始と地方出張の日以外は(もはや土日祝日も)必ず “通って” いるので、少なく見積もっても330日くらい? イチロー氏のカレーよりも “回数” は多い。
だから、コーヒーを淹れる店員さんが “いつものヒト” と変わればもちろんのこと、すぐ味だけでわかる。
「それがなんの役に立つのか?」
……と問われれば、「とくに…」と返すしかないのだけれど(笑)、少なくともここcitrusに一日一本ノルマで寄稿しているコラムのネタには困らない。たとえ執筆直前まで一切のアイディアが頭に浮かんでいずとも、ル◯アールの丸いカウンター席に座って、煙草を一本吸いながら、“いつも” の激苦(にが)なコーヒーを一口しながらYahoo ! ニュースをスクロールすれば……不思議とどうにかなってしまうのだ。
こうしたルーティンが、はたしてイチロー氏が申すところの「カレー効果」(?)と同質のものなのか……(ちょっとだけ違うような気もするがw)「安打製造機」だけではない「名言製造機」との呼び名も高いイチロー氏のありがたいお言葉のおかげで、私の一見「無駄」としか思えないルノア◯ルへの “投資” も、意義がある行為と(強引に)解釈できてしまうのであった。ありがとうございますm(__)m
ところで、前出の「名言製造機」ってえのは……ダメな落語家の大喜利のリアクションっぽくて、やや調子が悪い。もしかすると、この原稿にかぎっては、出張先の違う喫茶店(※←全席禁煙)で書いているから……なのかもしれない?