片瀬那奈が「芸能人と正社員の兼業」を選んだ件…この働き方はフリーランスにとっても福音となるのか?

コラム

 

女優の片瀬那奈(41)が、『LOCONDO.jp』などを運営するファッション通販サイトの(株)ロコンドに正社員として入社し、12月1日の10時7分ごろにタクシーで “初出社” を果たしたという。

 


同社のYouTube動画で、田中裕輔社長は、彼女の入社が一過性的な企画などではなく正式なものであることを発表。これからは週5で働き、業務内容は企画開発やマーケティング、モデル……といった役割をこなすいっぽう、芸能活動も引き続き継続する予定……なのだそう。

 


片瀬といえば、昨年7月に当時の交際相手男性が麻薬取締法違反で逮捕。同年9月には所属事務所を退所し、その後、地上波出演も激減していただけに、今回の “転職” は “渡りに船” ──まさに救いの神的なオファーだったのではないか……と、複数のメディアは分析する。

 


この報道を受け、国家資格キャリアコンサルタントの資格を持つコラムニストのおおしまりえさんは、ネット版の『女性自身』の取材に対し、こう述べている。 

 

芸能活動を継続しながら正社員として働くということは、芸能活動に勢いが戻ったら主軸を(再び芸能に)置き換えることも念頭にあるでしょう。そうした選択肢は今どきっぽいなと感じます。

 


私たちの働き方も、正社員をしながら副業や複業するかたちが増えつつあります。またフリーランスは一度独立したらずっとフリーというイメージでしたが、現在は数年単位で正社員とフリーランスの立場を行ったり来たりする人が増えています。

 

 

一昔前に当たり前だった働き方が変わり、今ではもう個々人による自由なカスタマイズが可能な時代に来ています。その流れは、今後も加速していくと考えられます。

 


たしかに、近年は「芸能+実業家」だけではなく、「芸能+プロデュース」「芸能+投資家」……ほか、さまざまな “別の顔” を持つ芸能人が目に見えて多くなってきている。そのなかに「芸能+正社員」という選択肢が加わっただけと解釈すれば、これも一つの時代の流れかもしれない。そして、仮に……2018年に厚生労働省が策定した「副業・兼業の促進に関するガイドライン」以降、着実に浸透しつつある「副業・兼業社員増加」の風潮が正しいのであれば、この片瀬による「芸能人と正社員の兼業」はプロパガンダの面においても、それなりの貢献を果たしているのではなかろうか。

 


さらに、この新たなる “前例” が「芸能人」というPR力に優れた人材によって、より一般化されたとしたら……我々フリーランスの立場にある者にとっても、まことにありがたい。

 


だって、ボクもどっかの会社の「正社員」に、マジなりたいですもん! 

 


「いつ入るかわからない百万円より、月イチで確実に入る十万円!」

 


そこがきちんと保証されて、なおかつ「副業」として執筆やイラストレーターの活動を許してくださるのなら……もちろん、プライベートタイムをどうにか調整しつつ、文章を書いたり絵を描いたりするのも全然可能だし、生活も安定するし、30年近く縁がなかったボーナスだってもらえるし……まさに良いことづくめじゃないですか! そう。原則として「〆切さえ守れば、あとはなにをやっていても許される」という性質を持つ我々の職種は、本来的に「二足の草鞋的な職務形態」とかなり相性がいいのだ。

 

 

正社員の仕事、ちゃんと手を抜かずに頑張りますよ!! 寝る時間くらいガンガン削っちゃいますよ!!! 誰か雇ってくれませんかね? もう60歳を過ぎて、普通だったら定年している年ごろですけど……(笑)。

 

 
ただ、片瀬のケースで言えば、あくまで「芸能人を副業に〜」という気構えは、さすがに必須だとも思われる。「正社員を副業に〜」という日本語的にもおかしなことになってしまったら、それは単なる “悪例” として後世に語り継がれてしまうだけ……。なので、那奈さんには、せめて最初だけでも……「正社員」のほうの仕事に精進してもらいたい。

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