最低最悪の開き直り? 「オレ、Sだから」と無神経なイジりを連発してしまう残念なヒトたちについて

コラム

 「大人女子のためのWebメディア」をコンセプトとする『Grapps(グラップス)』が『「俺Sだからさ!」とサド気質を自称する男の本性は、ただ悪口を連発したいだけ』みたいな啓蒙を促す内容の記事を配信していた。とりあえず、その “実例” として挙げられている某主婦の談話のおおよそは以下のとおりであった。
 

飲み会で友人に紹介してもらった男性と初めて2人で出かけたときの話です。私を見るなり彼は「芸能人の◯◯意識してる? 完璧やん! 顔以外は!」と、こちらの容姿と服装をイジってきました。とても驚きましたが、そういえば前回の飲み会でもみんなをイジって笑いを誘っていたなと思い、受け流すことに…。

しかし彼の言動はどんどんエスカレートしていき、失礼過ぎて笑えないことを正直に言うと「よく言われるけどオレSやねん! それにそんなんで傷ついていたら人生乗り切られんで!」と言ってきたのです。自称Sはタチが悪いなと思い、その後2度と会いませんでした。

そして、これら一連のエピソードに対して『Grapps』側は、
 

相手の容姿をいじるのはSでもなんでもなく、単にデリカシーに欠けた行動だと思います。失礼な発言を注意したときに開き直るような男性なら、改善はなかなか難しいかも。距離を置くのが一番かもしれませんね。

……と、まとめている。「主婦」の女性が「飲み会で友人に紹介してもらった男性と初めて2人で出かけたときの話」って、どんな段階を踏んだシチュエーションなんだ……と、少々好奇心を掻き立てられたが、まあそこは今回のメインテーマではないので(笑)、これ以上深掘りするのはやめておこう。
 

さて! たしかにいますよね? 男女問わず
 

「オレ、Sだから」
「アタシ、ドSなんで」
 

……の一言を、黄門様の印籠よろしく “免罪符” として振りかざし、その “お断り” を盾に毒舌をまくし立てるヒトって。「(ド)S」なる(一見)便利なワードにすべての “責任” を転嫁し、「自分は(ド)Sなんだからしょうがないじゃん」といった強引傲慢なロジックを拠り所にすることで、完全に自己完結──思考停止しちゃっているわけだ。最高に頭の悪いセリフであり、もっとも友だちにはしたくないタイプの人種である。
 

そもそも、私は合コンなどで安易に「(ド)S」「(ド)M」という単語を乱発し、大はしゃぎしているようなヒトたち自体が、あまり好きじゃない。本来、健全な人間は「サドっ気」と「マゾっ気」を共有しているもので、たとえばS度が70%のヒトはM度も70%、S度が5%のヒトはM度も5%……と、むしろ “振り幅” に個人差が生じるわけであり(※←SM振り子の法則)、「S or M」といった二択で語れるような単純な摂理ではないのだ。だから、私はこの手のインテリジェンスが皆無な会話にやむを得ず巻き込まれてしまった場合は、
 

「ボクはドNです」
 

……と、答えることにしている。「N」とは「ナチュラル」……ではなく「ニュートラル」のこと──つまり、状況によって「SとMどっちにも転がることができる」ってことである。たいがいは “空気の読めないヤツ” 的に引かれるか、「ドM」と聞き間違えられスルーされてしまうんですけどね……(笑)。
 

あと、念のため! 前出の記事に登場する「自称(ド)S男」は、明らかなる関西弁を使用しているが、コレでこういった阿呆な男は「関西人に多い」と先入観を抱くのだけはやめてほしい。「最高に頭の悪い人間」はどこにでも一定数生息しているわけであって、その分布図に地域差はないのだから。

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