『SPY×FAMILY』規格外の暗殺者・ヨルってぶっちゃけどれくらい強いの? …考察してみた
アニメ『SPY×FAMILY』でロイド(黄昏)と偽造結婚し、アーニャの母親役としてフォージャー家に入ったヨル。普段は市役所職員として働く一方、凄腕の暗殺者でもある彼女は戦闘能力が非常に高いキャラ。今回はそんなヨルの戦闘力の実態について考察していきたい。
『SPY×FAMILY』は西国(ウェスタリス)のスパイとして働くロイドが、東国(オスタニア)の国家統一党元首であるドノバン・デズモンドに近づくために、彼の息子が通うイーデン校に養子を入学させる、というのが大まかなあらすじ。ちなみにヨルは、「イーデン校の面接は父母揃っての出席」が必須だったとのことで、偽装の妻としてロイドからプロポーズされ、フォージャー家の一員となったのだ。
■多勢だろうが、並大抵の相手であれば圧勝できる腕っぷし
ヨルの戦闘シーンと言えば、彼女の初登場話であるアニメ第2話は外せない。
殺しの依頼を受けて、暗殺名 “いばら姫” としてホテルに赴き、売国奴たちを制裁に来たヨル。護衛ふたりを勢いよく吹っ飛ばすと、スティレットふたつを駆使してあっという間に倒してしまうのだ。相手は数人はいただろうし、おまけに銃を武装していたと思うのだが、彼女は傷ひとつなく片付けたのである。
話の後半では、ヨルはワケあってロイドとともに密輸組織の残党から逃げることになる。すると、突如上から降ってきた残党にロイドが不覚を取ってしまうのだが、ヨルは素早い足蹴りをお見舞いし、残党を壁へと吹き飛ばした。描写から察するに5~6mほど吹っ飛んでいるように見えるので、彼女のキック力は最早人外じみたものになっていると推測できる。
とりあえずヨルは “男数人程度であれば無傷でボコボコにできる” 程度の戦闘力を持っていると言えよう。では戦闘力の高い相手ではどうなのか。お次はロイドを例に見ていこう。
■酔っぱらっていてもロイドを圧倒する戦闘力の持ち主
アニメ第4話で珍しく酒を飲んでべろべろになったヨルは、ロイド、フランキーとともにアーニャの「おしろでたすけられごっこ」に付き合うことに。寸劇の最中にヨルは、ロイドとおふざけで戦うことになるのだが、酔っぱらっているせいか我を忘れて暗殺者モードになってしまう。
ロイドは西国のトップクラスのスパイとして働いているので、その実力は一級品。現にアニメ第1話でも敵集団を一方的に叩きのめしており、素の戦闘力は相当高いことがわかる。
しかし、ヨルの怒涛の攻撃にロイドは顔に傷を作ってしまい、避けるのが精いっぱいの状態。ロイドは戦闘モードに入っていなかったとはいえ、急なヨルの攻撃に攻め手を見出すことができない。しまいにボディがガラ空きとなり「殺られる……!!」と覚悟するまで追い詰められてしまう。
しかし、直後ヨルは履いていたヒールが折れてしまい、その勢いで頭を打って気絶。事なきを得たロイドだが、ヨルの戦闘力は彼をも凌駕する強さだと考えられる。ロイドは格闘術というよりかは、スパイ道具や銃などの武器を駆使して戦うスタイルなので、ヨルと正面から戦ったら敵わないかもしれない。
■プロの殺し屋数人にも全く引けを取らないハンパない強さ
ロイド相手でも圧倒的な強さを見せたヨル。ではそれなりに殺しに精通しているプロを数人相手にするとどうなるのか。現時点でアニメ化されていないコミックス第8巻のエピソードから考察してみよう。
クルーズ船に乗る東国のマフィア・グレッチャーファミリーのオルカとその息子を護衛することになったヨル。しかし、グレッチャー家の殲滅を目論む者が、プロの暗殺者を数十人乗船させていたのだ。
その後、オルカを避難させるために上層デッキに向かうヨルだが、大人数の殺し屋に道を塞がれてしまう。これにはさすがのヨルも万事休すかと思われたが、彼女は所属する暗殺者組織「ガーデン」の部長とともに彼らを瞬く間にほぼ一掃。自慢の格闘術とスティレット捌きによって、敵を吹き飛ばしたり、前と後ろから襲い掛かってくる敵を同時に戦闘不能にしたり、体格で上回る敵を一撃でノックアウトしたりなど、戦場は彼女の独壇場だった。
ヨルの驚異的な戦闘力はもちろんだが、ここで注目したいのはその耐久力の高さ。ヨルはこの戦闘で毒煙を吹かれたり、大男に身体の側面を思い切り殴られたりしたのだが、なんと主なダメージは突き指ぐらいだったのだ……。
したがって持久戦になれば、彼女に根負けする可能性すら出てくる。仮に純粋な戦闘力でヨルを上回っていたとしても、攻撃が全く効かない可能性もあるので、じわじわと体力を削られ、やがて敗れてしまうかもしれない。
まとめるならば、ヨルは “大人数の成人男性はおろか、プロの殺し屋数十人でさえも全く引けを取らない戦闘力、耐久力” を持つことが判明した。考察してみて彼女の底なしの戦闘力に改めて驚愕してしまうのだった。