「自分と意見が合うなぁと思う文化人ランキング」という “お題” の文面に抱いてしまう、ちょっとした違和感

コラム

 

国内最大級のランキング専門サイト『gooランキング』が、「自分と意見が合うなぁと思う文化人ランキング」なるタイトルで、その統計結果を配信していた。とりあえず、1位から9位までは以下のとおりであった。

 

1位:マツコ・デラックス
2位:ひろゆき/西村博之
3位:池上彰
4位:玉川徹
5位:林修
6位:橋下徹
7位:中野信子
8位:尾木直樹/尾木ママ
9位:厚切りジェイソン
9位:竹田恒泰(※同票)

 

メディア上で引っ張りだこ状態の “超売れっ子” ばかりで、どのヒトもこのヒトも “論客” でならす、錚々たる顔ぶれの勢揃い……といったところで、この順位自体に特筆すべき異論は、とりたててない。だがしかし! 「自分と意見が合うなぁと思う文化人」という “お題” の文面に、ちょっとした違和感をおぼえてしまった。細かい部分を指摘するようで恐縮だが、「意見が合う」ってえのは……いささか “上から目線” すぎるのでは、と。

 

先にも申したが、「どのヒトもこのヒトも超売れっ子の論客ばかり」である。たしかに、テレビやネットで前出したヒトたちの弁舌を読み聞きして

 

「なるほどね~」
「言えてるわ~」
「ボクもそう思う!」

 

……などと得心がいくことも多い。ただ、それは

 

「知りませんでした……」
「そーいう見方もあるのか!?」
「勉強になりました!」

 

……みたいに “知識の上書き” や “気づき” を促してくださる、むしろ「アドバイス」に近い見識や見解であって、「意見が合っている」の一言で片付けてしまうのは、あまりにもおこがましい……と、私は思うのだ。

 

「意見が合うor合わない」ってのは、あくまで

 

「実際にそのヒトと会って、おたがいの持論を交わしたあと」

 

……に感じた、相手に対する心象である。そもそも、一方通行的な関係で発信される「真に意見が合っているヒト」の話なんて、通常は頭に残らないはずなのだ。したがって、このたびの “お題” を、より正確なニュアンスに修正するなら、せめて

 

「思わず意見に納得してしまう文化人ランキング」

 

……くらいにしてほしい。別に「文化人」にへり下る必要はないけれど……少なくとも常人離れした情報量と、圧倒的なトーク力や文筆力を武器とし、各メディアから需要されるヒトたちなのだから、コチラ側も最低限のリスペクトをもって論じるべきだと私は主張したいのだが、いかがだろう?

 

ところで、今回……みんな大好き(?)な松ちゃんやらタモさんやらカズレーザーさんが、なぜかランクインされていませんね? タレントさんゆえ「文化人」じゃないってことなのか?? じゃあ、マツコさんの職業は???

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