「高学歴ジャニーズ」に世間が驚く理由を考える

コラム

 

ランキング専門サイト『ランキングー!』が「実は現役大学生&大卒でビックリなジャニーズTOP10」なるタイトルの記事を配信していた。とりあえず、その「TOP10」は以下のとおりであった。

 

1位:菊池風磨(Sexy Zone)/慶應義塾大学
2位:中島健人(Sexy Zone)/明治学院大学
3位:永瀬廉(King & Prince)/明治学院大学
4位:阿部亮平(Snow Man)/上智大学大学院
5位:中間淳太(ジャニーズWEST)/関西学院大学
6位:佐野晶哉(Aぇ! group)/音大(※大学名は未公表)
7位:浮所飛貴(美 少年)/立教大学
8位:矢花黎(7 MEN 侍)/音大(※大学名は未公表)
8位:福本大晴(Aぇ! group)/大阪市立大学
10位:川島如恵留(Travis Japan)/青山学院大学

 

『Aぇ! group』だとか『Travis Japan』だとか……まだまだ自分が名前も聞いたことがないグループがジャニーズにはいっぱいあるんだなぁ……って事実こそ痛感したものの、前出の顔ぶれと順位に関しては、とくに異論も文句もない。

 

それよか私が違和感を感じたのは、同記事のタイトルである。このご時世でもジャニーズ所属のアイドルが「現役大学生」もしくは「大卒」だったら、一般の人たちからは「ビックリ」されてしまうのか……と。

 

たしかに、なかなかに名の通った難関大学がズラリ並んでいる。だかしかし、昨今は偏差値60を超える名門大学を卒業(あるいは中退)している芸能人なんて、ゴロゴロと転がっているではないか。

 

やはり、ちまたではいまだ

 

「天は二物(=ジャニーズに所属できるレベルの容姿と学歴)を与えず」

 

「二兎を追う者は一兎をも得ず」

 

……もっとぶっちゃけた表現をしてしまえば、

 

「アイドル=学力が低い」

 

……みたいな先入観……いや、一種の潜在的願望のようなものが根強く残っているってことなのか?

 

当然のこと、もはやそんな時代ではない──天は普通に二物を与えるときは与えるし、タレント活動と学業を要領良く両立できる能力や環境を持つ人材がアイドルを目指すことだって全然あり得るだろう。

 

 ただ、 “遅咲き” も「可」なお笑い芸人や俳優などと比べ、ジャニーズをはじめとする「アイドル」は、「デビューが早くてなんぼ」的な職業だ。つまり

 

「難関大学を目指す者が必死に受験勉強をしなければならない時期に、女子に囲まれキャーキャー騒がれている」

 

……という “うわべの現実” こそが、(あえて推測するなら)この「ビックリ」の名を借りた “羨望” の遠因の一つになっているのかもしれない。

 

とは言え、彼らは彼らなりに

 

「水面下では激しく足をバタバタさせている白鳥」

 

のごとく、メディア上でこそ優雅に振る舞ってはいても、陰では人並み以上に懸命な努力しているはずなのだから、そこはちゃんと見越して、もうそろそろ「ビックリ」するのはヤメにする頃合いなのではなかろうか。

 

ちなみに、白鳥は羽毛に空気が溜まるようになっているから、じつは足をバタバタさせなくても、プッカリ水上に浮く……らしい。

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