恋愛テクニックにおける「焦らす」は逆効果なのか考える

コラム

 

「日常をちょっと特別に彩るオトナ女子応援メディア」をコンセプトとするWEBサイト『ハウコレ』が、「逆に嫌われる!?【逆効果】になるかもしれないアプローチとは?」なるタイトルの記事を配信していた。とりあえず、その「逆効果になるかもしれないアプローチ」のTOP3は以下のとおりであった。

 

第3位:毎日連絡する
(※好きな男性とたくさんコミュニケーションを取ることは大切だが、毎日連絡となると、それを面倒だと感じる男性もいる。数日置きくらいのほうがベター……とのこと)

 

第2位:ボディタッチ
(※あまり激しくやりすぎると、「遊び人」認定されてしまいがち……とのこと)

 

第1位:焦らす
(※その結果、男性が自信を失ったり、あなたへの興味をなくしたりして、離れていく危険性も?……とのこと)

 

おそらく、これら一連は「気になってはいるけれど、まだお付き合いまでには至っていない均衡関係の男性に向け、現状打破のため女性が行使する戦術」くらいのバランス感なんだろうけど、たしかに『ハウコレ』がおっしゃるように、その段階にいる女性が鵜呑みしてしまうには、どれもやや微妙な “恋のテクニック” であるような気はしなくもない。

 

とくに第1位の「焦らす」! そもそも(男女問わずの)「人間」という生き物は……「気になってはいるけれど、まだお付き合いまでには至っていない均衡関係の相手」──すなわち、 “意中のヒト” に対して “お熱” 真っ盛りの時期に、「焦らす」なんてことを作為的にできるものなのか!? たとえば、記事中にもあった「相手からのLINEになかなか返事をしない」──あえてすぐ「既読」をつけないことによって、相手の「もっと追いたくなる」心理を煽る……とか?

 

少なくとも、私には絶対無理! 明らかに「自分よりも相手のほうが熱量が高い」のならまだしも……だけど、こうした(ゴメスにとっては奇跡的な)立場でいられるなら、小賢しいテクニックなんぞ、まったく必要ない。「 “試合” を下手に動かさないこと」を心掛けながら、ただ相手が擦り寄ってくるのを待てばいいだけだ。

 

しかし! この手のテクニックを行使せざるを得ないときってえのは、たいがいが「相手よりも自分のほうが熱量が高い」ケースであるわけで、そんな不安定な状態で「相手からのLINEになかなか返事をしない」みたいな “苦行” をみずからに強いるのは、いかがなものか!? 私だったら、即行で「既読」して、その30秒後には必ず「相手のLINEの文字分量や絵文字・顔文字・スタンプの数に自分のLINEを合わせろ」という「LINEやまびこの法則」にならった渾身の文面を返信する。あまり返信が早すぎるのもヒマ人っぽいので(笑)、たま~に1時間程度 “我慢” することもあるが、この程度の “演出” じゃあ、相手を「焦らせる」にはほど遠い。

 

「焦らす」という行為を当たり前のようにできる先天的な才能の持ち主──つまり、LINEを例にすれば、世の中には「未読」マークが4桁になっても全然へっちゃら……ってような人種は確実に存在する。 が、もしあなたがそういう人種じゃない──私のようにせっかちな性格であるなら……性に合わない「焦らし戦法」は、中途半端にやってみても不自然さがただようだけだし、精神衛生上にもまことによろしくないので、迂闊に手を出さないほうが無難なのである。

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