「盛り上がりクライマックスの最中に強制終了!」そのあまりに完璧な恋愛マニュアル

コラム

 

『日刊SPA!』に「恋愛戦略家」との肩書きを持つ関口美奈子さんというヒトが、『「奥手なのに、それでもなぜかモテる男性」に実は共通している3つの特徴』なるタイトルの記事を寄稿なさっていた。とりあえず、その「3つの特徴」とは以下のとおりであった。

 

(1)好意の80%を伝える


(2)盛り上がったタイミングで切り上げる


(3)その場の雰囲気に流されない

 

少々長めの一文にはなるけれど……要は、

 

「相手に自分の好意をいきなり “全開モード” でぶつけるのではなく、あくまで “匂わせる” 程度にとどめておき、そのためには場の雰囲気に流されることなく、盛り上がりがピークに達した時点で今日のデートを強制終了する」

 

……ということだ。

 

さすが「恋愛戦略家」をお名乗りになっているだけあって、じつに戦略的な “駒の進め方” ではないか。そして、この「戦略」はネット上に蠢(うごめ)く有象無象の恋愛マニュアルの一言一句をも凌駕しかねない、最強かつ完璧なアドバイスだと、私も猛然と後押しする。こんな振る舞いが自然とデキちゃうような男性の「どこが奥手なんだ!? 」とはツッコミたくなるものの、まあそこらへんは “言葉のアヤ” として(笑)、見ないフリをしておこう。

 

たしかに、前出の関口さんが提唱する「戦略」は100%正しい。ただ、これらを自覚的に……「戦略」として冷徹に “実行” するのは、そう簡単な話ではない。

 

食事(デート)中……アルコールが入りすぎたら気が大きくなって、相手への好意がつい口からダダ漏れして止まらなくなったりもするし、仮に二人の関係が予想以上に “イイ感じ” になったら……雰囲気に流されまくって、その日のうちに “決着” をつけたいがあまり「今日はずっと一緒にいない?」なんて風に焦ってモーションをかけたくなるのが人情である。

 

私たちは「失うこと」を極端に恐れる生物なのです。


今回ご紹介したテクニックは、こうした本能を利用したもの。この方法は、女性からすると「手に入ると思ったのに、違った」という状態になります。


女性は少し前まで男性と楽しく話しているので、「この人はもう手に入れた」という気持ちになっています。そのようななかで、あなたが距離を置くと「失いたくない」という感情が湧き起こるのです。

 

……と、関口さんは語る。そのロジックは十分すぎるほど納得もできる……が、もう一度繰り返す。こんなことを計算づくでタイムスケジュールをなぞりながら淡々とこなせるだけの自己抑制的なマインドを持ち合わせているならば、誰も苦労はしない。

 

ちなみに、私はすでにアラカンゆえ、19時ごろから普通にお酒を飲み続けたら……どんなシチュエーションにおいても23時ごろになったら必ず眠くなる。たとえ、それがデート中で、相手と親密度MAXの状態へと至っていたとしても……「彼女をどうにかしたい!」という “願望” より、「早く家に帰って寝たい!」という “本能” が勝ってしまう──したがって、(結果として)相手の目には関口さんの「戦略」を “忠実に守っている” 格好となるのだ。それが “モテ” に直結していると、確信はできないのだが……?

 

もちろん、まだ体力のある20代や30代や40代の男性に「23時になったら眠くなる」作戦(?)をそのままオススメするのは無理があるだろう。だから、そういう貴男たちには、

 

「あえてデート翌日の早朝に、絶対に外せない予定を入れておく」

 

……作戦を伝授したい。私だったら「草野球の公式リーグ戦」だとか?

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