必要なのは「愛」!? 部下との関係は、3つの鉄則でうまくいく
こんな上司についていきたい……と部下が考えるとき、仕事ができるかどうかと同時に、人間性も重視するもの。コントロールしようとか支持しようとか小手先のことではなく、大きな「愛」を持って部下に接することで、チームがまとまり、仕事もうまくいくはずです。
■リーダーには、メンバー全員を好きになる「能力」が必要
いろいろな競技の指導者たちから聞いた話があり、女子柔道では「誰かのために自分の力を捧げるという思い」といい、カーリングでは「チームの全員を好きになれるかどうか」といい、その共通点を最も簡潔に表したのは、ラグビー日本代表や早稲田大学などで指導者の実績を残した大西鐵之祐氏の言葉で、「そこにいる人間を愛する能力」とのことでした。
育成のノウハウやスキルがあることは大前提ですが、集団を指導してリーダーとして率いていくには、その場の人たちを好きになれるか、彼らに力を注げるかということが大切だということですね。
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■若手社員が相談に来たら真剣に耳を傾ける
せっかく若手社員が自分を頼って相談しに来てくれたからといって、ろくに話も聞かずに張り切って自分の意見を押し付けるのは、上司として二流だと言える。ある若い女性が仕事を辞めたいと上司に相談に言ったところ、「仕事を辞めたいなんて考えては駄目だ!」と一蹴され、もう絶対に相談しないと思ったそうである。確かに、これでは部下からこいつは頼りにならないと見切られてしまっても仕方がない。
せっかく若手社員が自分を頼って相談しに来てくれたからといって、ろくに話も聞かずに張り切って自分の意見を押し付けるのは、上司として二流だといわれても仕方がありません。
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■相手のためを思って言っているつもりなのに、響かないのは伝え方の問題
注意したのにどうして行動を改めないのか……。そんな経験がある場合、部下を責める前に一度、指導の仕方を振り返ってみませんか?
「しっかりしろ」「もっと考えて行動しろよ」「空気を読め」といった言い回しで部下を叱っている人は要注意。よかれと思ってした指導や注意が、相手に悪影響を及ぼしている可能性もあります。
相手のためになることなのに、注意しても響かない。その原因は、指導するときの言い回しにあるかもしれないというのはコミュニケーションのプロである著者。部下に「余裕を持って出社する習慣」を身につけてほしいときを例に、言い方について考えます。
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