『鋼の錬金術師』の超名言3選――薄っぺらい名言、安っぽい名言に飽き飽きしているあなたへ

コラム

A4 佐野一止

 

テレビアニメ『鋼の錬金術師』は、2003年から1年間放送された『鋼の錬金術師』、2009年から1年間放送された『鋼の錬金術師 FULL METAL ALCHEMIST』の2期があります。1期は原作漫画が連載中だったためアニメオリジナルのラストを迎え、2期では原作通りの結末となりました。

 

本作は架空の世界が舞台のダーク・ファンタジー。母の死を受け入れられないエドワード・エルリック(主人公/エド)と、その弟のアルフォンス・エルリック(アル)は、錬金術で禁忌とされている人体錬成により、母を生き返らせようとします。…が、錬成は失敗。その代償としてエドは右腕と左足を失い、アルは全身を失いますが、エドの尽力でなんとかアルの魂は甲冑に定着。アルはその当時10歳の少年でしたが、大柄で中身ががらんどうの甲冑の体で生きていくことになるのでした…。

 

――そんなハガレンには主人公のエドやアルだけでなく、多くの登場人物が重い過去を背負っていることや、シリアスな展開が多いこともあり、多くの名言が存在します。

 

今回はそんな名言を3つ紹介! 生きるために大切なことは……? 必ずあなたもグッとくるはず。

 

 

■「立って歩け、前へ進め。あんたには立派な足がついてるじゃないか。」/エドワード・エルリック

 

最愛の人を亡くし、信じていた人にも騙されていたと知ったロゼ。生きる希望を失ったロゼが主人公・エドに「これからあたしは! 何にすがって生きていけばいいのよ!!」と剥き出しの感情をぶつけますが、その言葉に対しエドが返したのがこちらの名言。

 

絶望から悲痛な叫びをするロゼに、“誰か、なにかにすがって生きるのではなく、自分の足で前に進んでいくことの大切さ”を力強く教えてくれるセリフです。右腕と左足が義肢であるエドが言うからこそ、言葉の重みが一層増すのです…。

 

周りに頼るのではなく、自分自身を強く持つことを説く名言がハガレンにはたくさんあります。

 

 

■「ダメ人間じゃないよ。何かに一生懸命になれるってことは、それ自体が才能だと思うし。」/アルフォンス・エルリック

 

甲冑の体で生きるアルには、努力に関する名言がたくさんありますが、中でも筆者が勧めたいのがこちら。

 

「本にのめり込むことしかできないダメ人間」と自分を評するシェスカ。確かに他のことがさっぱりできない彼女はたくさんの苦労をし、自信を失ってしまいました。しかしアルのこの一言から自信を取り戻し、再び仕事に励んでいきます。

 

“好きなことをやり通す、のめり込むことの大切さ”を教えてくれるこの名言。夢や目標に向かう背中を押してくれる、暖かいセリフでした。

 

 

■「置いていくから、追いついてこい。私は先に行く。上で待っているぞ。」/ロイ・マスタング

 

作中で“最強の人間”ともいわれる軍人・マスタング大佐が、強敵との戦いで怪我をし、下半身不随になってしまった部下のハボックに対して発した言葉。

 

ハボックは、動かない足で軍人を続けると迷惑がかかると、退職を決意します。けれど、志半ばで道を諦めようとする部下に、厳しくも、力強く、絶対に見捨てないといった意志を込めて、マスタング大佐はこのセリフを言い放つのです。

 

自暴自棄になり、周りが見えなくなってしまっても、最後に支え、力になってくれるのは、共に戦ってきた仲間だと教えてくれます。

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