「ドア地蔵」「バンザイおじさん」満員電車でのイラッと体験談に思わず共感
『Jタウンネット』が、「迷惑リュックにドア地蔵、タックルおじさん…満員電車でイラッとした経験、ありますか?」という記事で、読者の投稿を募集したところ、たくさんの「イライラ体験談」がメールで寄せられ、それらのなかからいくつかを抜粋した記事を配信していた。「言われてみれば…」的な中上級クラス(?)の、なかなかに秀逸な作品(?)揃いだったので、さっそくここcitrusでも二つほど紹介しておこう。
まずは、
「座席の前はわりと空いているのに、入口付近だけに人が溜まっている」
(Sさん/男性・年齢不詳)
……みたいなケース。
たしかに、一見満員っぽい車内でよく目にする光景である。私の実感では、おそらく満員チックな電車の70%くらいはそういう状態なのではなかろうか。そんなとき私は躊躇なく、ぐいぐいと奥のほうへと突進する。そのほうが単純に空いていて快適だし、突進中に発生する多少の接触による迷惑よりも、密度の偏りを一人分でも是正するという意味で、結果として迷惑度が減少できるのでは…といった大局的な視点もなくはない。もちろん、とりあえず座席の前まで移動することによって、もしかすると途中駅で前に座っている人が降りてくれたらうれしいな…なんて姑息な計算もあったりする。
こうした道徳観と個人的利害がアンニュイに交錯する思惑が渦巻くなか、
「せっかく前の席がぽっかり空いたのに、頑なに座らない人」(Aさん/男性・50代)
……が、たまに実在する。足腰を鍛えているんだかなんだか知らないが、コレってすごく迷惑じゃありません? だって、本当に満員だったら、その横にいる人は席までたどり着くことすらできないじゃないですか! 「自分は座らなくても大丈夫ですから」との譲り合いの精神によるものなのかもしれないが、そんなときはお願いなので、とっとと座ってほしい。座ってくれたら、その一人分だけでもスペースができて密度だって緩和されるのだから。
ちなみに、私がイラッとするのは、痴漢(冤罪)防止のため、つり革二本を独占してバンザイ乗車している男性。ガチな満員電車において貴重なつり革を……オマエは体操選手か!? 片手ではスマホでも持って顔の前に持ってくるなりの工夫は凝らしていただきたい。満員電車で頻繁にスマホをスクロールしまくっている人も、それはそれで迷惑なんですけどね(笑)。
きっつい香水だとか汗臭さだとかニンニク臭だとかなら、まだ「しょうがない…」と我慢もできるのだけれど、あまりにも想定外の臭いを発する人も、けっこう辛いものがある。
数日前、乗車率90%程度のまあまあ混んでいる山手線車内で、右となりに立っている60歳前後のサラリーマン風のおじさんから、なんと「酢」の臭いがただよってきた。最初は「たぶん気のせいだろう」と自分に言い聞かせていた。でも、どんなに言い聞かせても「気のせい」ではなく、その酢臭は持続しながら、右となりをコア(核)として鼻孔へと届いてくる……。一体なにを食べたら、どんな生活をすれば、こんな異臭をケミストリーできるのか?
おじさんに罪がないのは頭では理解できるのだが、やっぱり公共の乗り物を利用する際は、最低限“自分の体臭”にも注意を払うべきだと思うのだが……間違ってます? ボク。