「同窓会にわざわざ行く人って結局…」ハライチ岩井の秀逸すぎる"同窓会論"が痛点を鋭くエグる!

コラム

 

 

2006年にデビューし、「ノリボケ漫才」と呼ばれる独自のスタイルで一躍人気者になったお笑いコンビ『ハライチ』で、ボケ兼ネタ作りを担当する岩井勇気が、日経ビジネスのインタビューに応え、「同窓会」について語っていた。少々唐突感は否めないものの、じつに鋭い持論を展開なされていたので、後追いながらここcitrusでも紹介しておきたい。とりあえずは、私がとても共感できた箇所をいくつか抜粋してみよう。

 

 

よく考えたら、学生時代に仲がよかったやつとは別に同窓会なんかなくても普段からそれなりに会ってるわけだから、「同窓会=仲がよくなかったやつにわざわざ会いに行く場所」ということになる。そんなの10年に1回でいいのでは。毎年、会いたくない人に無理に会いに行く必要なんかない、ってことになりません?

 

じゃなんで、同窓会にわざわざ行く人がいるのか。学生時代のお調子者の男子が毎回同じようにはしゃぎ、それを見た女子が「またあいつ、馬鹿やって!」と笑う。しかも毎回、同じところで笑う。僕はむしろ怖い。それの何が楽しいのか、と。

 

 たぶん若い時期から同窓会に頻繁に参加する人は、まず「学生時代の楽しさのピークを更新できていない人たち」なんだと思います。学生の頃の思い出にずっと縛られているんじゃないかな。「今が本当に楽しい人」は、同窓会に頻繁に顔を出し、何度も何度も同じ思い出話なんてする必要もないし暇もないでしょう。

 

 じつに痛い部分を突く、アーミーナイフのごとくな切れ味の、剥き出しかつ容赦ない金言の数々ではないか。私もどちらかと言えば「同窓会には行かない派」だったりするのだけれど、たまに、たまーに「もう45年も前に一日の半分以上をともに過ごしてきた中学時代の同級生たちが、一体どんな変貌を遂げているのか」みたいな好奇心が、ふと頭をよぎることもなくはない(※高校は男子校だったので、その好奇心は半減…どころかほぼ皆無になる)。成功者(と自覚しているヒト)ならば、そのキラキラ(ギラギラ?)した自分をかつてのクラスメートらに自慢したい……といった承認欲求的なものも、少なからずあるだろう。私は“今の自分”が成功者なのか敗北者なのかがよくわからないので、まあ「同窓会に行きたい・行きたくない」の比率は「行きたい3%:行きたくない97%」ってとこ……か?

 

ただ、とある飲みの席でやはり「同窓会の是非」について語り合っていたとき、一人の友人男性が、

 

「同窓会ってヤツはさ、既婚者の異性同士がもっとも自然に深い仲になれる絶好の出会いの場なんだよ。昔は冴えなかった子が数十年後にはむっちゃキレイになってた…ってパターンも多いし。だから、オレは同窓会の誘いがあれば必ず顔を出すようにしてる!」

 

……と、淀みない口調で強く主張していた。実際、 同窓会をきっかけとして不倫関係へと発展した“カップル”は続々と誕生しているらしく、しかも学生時代にはまったく接点のなかった者同士がそうなってしまうケースも珍しくないという。幾多の人生経験を経て洞察力が磨かれ、まだ若かりしころには見えなかった、そのヒトの長所を発掘できるようになった……ってことなのかもしれない。

 

いずれにしろ、不謹慎極まりない話ではある。不倫はいけません! が、「現状を変えたい」といった前向き(?)なモチベーションを胸に秘めているぶん、他の同窓会マニアと比べれば、ちょっとはマシ……なんでしょうかね(笑)?

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