声優を起用してくれ…悪評が絶えなかった「芸能人吹き替え映画」3選
■『ウォンテッド』のDAIGO:ヘナヘナボイスの棒読み演技で緊張感が皆無に…
2008年公開の映画『ウォンテッド』は、冴えない毎日を歩んでいた青年が、亡き父の属していた秘密暗殺組織への入門を迫られ、天才暗殺者として才能を開花させていく様を描いたアクション映画だ。
DAIGOが演じたのは、主演のジェームズ・マカヴォイの吹き替え。物語序盤は泣き言ばかりの主人公に、DAIGOの印象的なヘナヘナボイスは妙にマッチしてなくもないのだが、終盤で主人公が覚醒してからも同じ調子なのは流石に辛いものがある……。
2014年に地上波放送された際は酷評が続出。Twitterでその反応を知ったDAIGO本人は、「とりあえずちょっと旅にでるので、ぼくを探さないでください…」と意気消沈の様子だった。
■『TIME/タイム』の篠田麻里子:驚異的な棒読み演技は劇中で浮きまくり…
『TIME/タイム』は2011年公開のSFスリラー映画。遺伝子操作で25歳から老いなくなった人類は、過剰な人口増加を防ぐために、時間=寿命を通貨の代わりとし、貧困層と富裕層で寿命が異なっていた。貧困層出の青年ウィルは富裕層への復讐を誓う、という物語。
篠田が演じたのは、ウィルに恋する世間知らずな富裕層のお嬢様・シルヴィア。最初は高慢だったものの、貧困層の現実を知り、ウィルを助けるために奔走するヒロインである。
しかし、篠田の演技は滑舌が悪く、緊迫感にかける驚異的な棒読み。これに漫画家の相原コージがTwitterで苦言を呈したこともあったが、逆に篠田ファンに猛烈に叩かれるという二次被害まで発生した曰く付きの作品なのだった。
■『LIFE!/ライフ』の岡村隆史:棒読み&バリバリの関西弁で気がそれる…
2014年公開の『LIFE!/ライフ』。看板雑誌の廃刊が迫る雑誌社でネガフィルムの管理を担当する冴えない男・ウォルターが、廃刊号の表紙になるフィルムの紛失に気づき、フィルムの在りかを知るカメラマンで冒険家のショーンを探し求めて冒険に出る感動ドラマだ。
コメディ畑出身の俳優であるベン・スティラー主演ということからか、選ばれたのは声優初挑戦の芸人・岡村隆史。果敢にチャレンジしたようだが、慣れない吹き替え演技と、およそ画と合っていない岡村の関西弁が見る者に強烈な違和感を覚えさせる結果となった。
岡村自身もこのオファーに当初は戸惑いを見せていたようなので、一概に彼の責任とは言えないが、どちらにせよ残念極まる出来になってしまっていたのだ。