冬休みの帰省前に知っておきたい…!高速道路が渋滞する原因とは
帰省時や週末のレジャーなどで高速道路に乗ることがある人も多いと思います。高速道路では渋滞がつきものですが、その原因の8割ほどは車間距離が詰まることによって起こる自然渋滞です。ここでは、とくに渋滞が起こりやすい場所についてカンタンにご紹介します。
■下り坂から上り坂にさしかかる所
下り坂から上り坂にさしかかる所を「サグ(くぼ地)」といい、渋滞の原因の6割ほどはこのサグで起こっています。気付かないぐらいの緩やかな上り道ではドライバーはアクセルを踏み込まないため、無意識のうちにクルマの速度が落ちてしまいます。その結果、後続車との車間距離が縮まり、それが何台も続くことで渋滞になります。交通情報などでよく耳にする中央道の相模湖ICや関越道の花園ICをはじめとして、あらゆるところでこれが原因となって渋滞になっています。
■トンネルの入り口
クルマを運転する方は分かると思いますが、トンネルに入る瞬間、アクセルを緩めてしまう経験があると思います。これで車間距離が縮まることによって渋滞になっており、全体の2割ほどを占めます。有名な中央道の小仏トンネルや東名の大和トンネルは、サグとトンネルの両方の組み合わせで渋滞が起こっています。
その他、インターチェンジなどの合流部分や事故で渋滞することもありますが、上記の2つに比べるとはるかに少なく、料金所が原因で渋滞することはお盆や年末年始などを除くとあまり多くありません。
渋滞を起こさないようにするには車間距離を詰め過ぎないことが大事ですが、空けすぎるのもダメで、具体的には前のクルマと2秒ほど距離を空けるのが良いとされています(2秒を切ると重大事故が多くなるというデータがあります)。時速100kmの場合はざっくり50~60mです。自分だけの努力で渋滞は解消できませんが、自分のクルマが渋滞の起点にならないよう心がけたいものですね。