脳裏に焼きついて離れない… 韓国バイオレンス映画の残虐すぎるキャラクター3選

コラム

TND幽介

 

■『アジョシ』マンソク兄弟:残虐非道!! 見ていて最高に腹が立つ名悪役

 

2011年公開の『アジョシ』は、2010年度の韓国興行収入1位を記録したバイオレンスアクション映画だ。

 

町のしがない質屋のテシクは、隣人の少女ソミと心を通わせつつ、静かに暮らしていた。しかしソミの母親が人身売買組織に殺され、ソミも囚われの身となったことで、テシクは封印していた己の殺人技術をよみがえらせる……というのがあらすじ。

 

本作の悪役である人身売買組織のボス・マンソクと、その弟のジョンソクは、心底憎たらしい外道だ。幼い少年少女を麻薬製造に関わらせ、挙げ句に臓器売買まで行うのだが、その非道さとテシクを煽り倒す怪演ぶりが、なんとも記憶に残るのである。

 

 

■『哀しき獣』ミョン社長:どこまでも追ってくる韓国式ターミネーターおじさん

 

2010年公開の本作は、脚本段階からハリウッドの出資を受けるなど、異例の期待値の高さを誇り、実際に興行・批評の両面で成功した作品だ。

 

その筋書きは、社会のどん底で借金に苦しむ韓国系中国人のグナムが、とある殺人計画の依頼を引き受け韓国に密入国するも、それは想像を絶する地獄の始まりだった……というもの。

 

本作でグナムに殺人を依頼するのが裏社会のボス、ミョン社長だ。その小汚い風貌から繰り出される圧倒的暴力、そして、巨大な豚足の骨で敵を蹴散らす驚異的なサバイバル能力は、一度見たら忘れられないインパクトだ。

 

 

■『アシュラ』パク・ソンべ:殺人、賄賂、なんでもござれの超凶悪市長!!

 

2016年公開の『アシュラ』は、病床の妻のために悪徳市長の手駒として汚れ仕事を請け負っていた汚職刑事のドギョンが、市長打倒のためなら手段を選ばない検事のキムにスパイ活動を命じられ、絶望的な板挟みに陥っていく……というストーリー。

 

本作は、出てくる主要登場人物が全員悪党という強烈な設定と、破滅に向かって突き進んでいく彼らの熱量たっぷりの怪演が受け、韓国で数々の映画賞を受賞した傑作だ。

 

なかでも、極悪市長パク・ソンべの存在感は圧巻。まわりの人間すべてを駒として見ているので、下半身丸出しなままでも平気で部下を怒鳴りつけ、笑顔で嘘八百を並べながら邪魔者を抹殺していく。演じるファン・ジョンミンの悪魔的笑顔は、脳にこびりつく恐ろしさだ。

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