令和にこそ語りたい! 映画通も唸る80,90年代を代表するエディ・マーフィー映画3選

コラム

TND幽介

 

■『ビバリーヒルズ・コップ』:おしゃべり刑事がセレブ街で大暴れする代表作!

 

彼の代表作として名高いのが、1984年に公開された『ビバリーヒルズ・コップ』だろう。世界的大ヒット作となり、この後に3作も続編が作られることとなった。ハロルド・フォルターメイヤーが作曲した、あの軽快なテーマ曲は、映画を知らなくてもTVなどで一度は耳にしたことがあるはずだ。

 

あらすじは、デトロイト市警察本部の若手刑事・アクセルが、ビバリーヒルズからやってきた幼馴染が殺されたことで、セレブの街・ビバリーヒルズに巣食う陰謀に、嘘とハッタリ、そして持ち前の正義感で挑んでいく、というもの。

 

印象的なスタジャンを羽織り、持ち前のマシンガントークと嘘八百で事件の真相に近づいていくエディの姿は、刑事ものながら爆笑必至。白人ばかりの当時のビバリーヒルズを、黒人のエディが煙に巻いていく様は痛快だ。

 

 

■『星の王子 ニューヨークへ行く』:大金持ちのアフリカ王子がN.Y.で異文化体験

 

お次は1988年に、ミュージカルコメディの傑作『ブルーズ・ブラザーズ』などのジョン・ランディスが監督したコメディ映画『星の王子 ニューヨークへ行く』を紹介したい。

 

アフリカの国・ザムンダの若き王子・アキームは、超過保護な両親によって何一つ自らの意思で決められない生活を送っていた。親に決められた結婚相手との結婚が迫るなか、アキームは自由な恋愛を求めてニューヨークを訪れ、リサという女性と出会うのだが……。

 

超裕福&世間知らず、でも心は純粋な主人公が、自由競争の街・ニューヨークを生きる女性に惚れ込んだことで起きるドタバタ劇。設定のおもしろさに加え、異文化ギャップを嬉々として演じるエディのおとぼけぶりと、人の良さがにじみ出た愛すべき一作である。

 

 

■『ナッティ・プロフェッサー クランプ教授の場合』:驚愕の1人7役で話題に

 

最後は1996年に公開されたコメディ映画『ナッティ・プロフェッサー クランプ教授の場合』。1963年の映画『底抜け大学教授』のリメイクである本作は、超肥満体型の大学教授役を、特殊メイクを施したエディが熱演。翌年のアカデミー賞でアカデミーメイクアップ&ヘアスタイリング賞した。

 

温厚だが内向的な大学教授・クランプは、自分の肥満体型が原因でドジばかり起こしていた。そんななか想いを寄せる女性とのデートにこぎつけるのだが、その最中に体型が原因でひどく傷つき、開発中のダイエット薬を飲んでしまう。断続的な効力が欠点とはいえ、劇的に痩せたクランプだったが、次第に痩せたときの人格が暴走し始め……というストーリー。

 

主役のクランプはもちろんのこと、激やせした別人格、そして超肥満な家系であるクランプの家族に到るまで、本作でエディは女性役も含む、実に7人ものキャラクターを一人で演じているのだ。その異常なまでのハイテンションと、エディの怪演は一度見たら忘れられないだろう。

こちらの記事もおすすめ!
【読み間違いの多い漢字】「相殺」←この漢字、何と読む?

【読み間違いの多い漢字】「相殺」←この漢字、何と読む?

ページトップ