橋本マナミさえフラれてしまう?「清潔」という価値観の男女差問題
「国民の愛人」なるキャッチフレーズで人気のタレント・橋本マナミ(35)が1月28日放送の『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)に出演し、トラウマになってしまった元カレとのエピソードを告白していた。
私もこの番組をたまたま観ていたのだが、なんでも橋本の元カレは服を3着しか持たない、いわゆる「ミニマリスト」で、そんな元カレがある日、橋本の家へ遊びに来たという。部屋は海外の置物やガラクタで取っ散らかっており、それを見てよほど嫌だったのか、次に来たときにはゴミ袋持参で、それらを全部捨てようとした……のだそう。当然、橋本は「やめて!」と拒否。すると、元カレは「もう結婚はないな」とキッパリ切り出し、「すごいショック」を受けた……らしい。
「橋本マナミと結婚できるんだったら、それくらいガマンしろよ!」
……と憤る諸兄も多かろう。私だって、そう思う。が、こうした「清潔」に対する価値観のズレは、こと男女関係においてはその行く末を分かつ決定打になり得るのも、また事実。物が溢れかえっている部屋すら「不潔」と感じてしまう「ミニマリスト」と、物が溢れかえっている部屋にむしろ安堵をおぼえる「マキシマリスト」が住居をともにすれば、おたがいが抱えるそのストレスは日々足し算……どころか掛け算レベルで増幅していく。
私はどちらかと言えば、橋本に近い「マキシマリスト」の傾向があるので、あまりに度が過ぎた「ミニマリスト」な女性と結婚したとすれば……いくら相手が長澤まさみでも石原さとみでも、一生を添い遂げる自信がない。趣味や生活のリズムが噛み合わないのは、ちっともかまわない。全然ガマンできる。食の嗜好の不一致や「お酒を飲む・飲まない」も、どうにかクリアできる……たぶん。しかし、「清潔・不潔」の境界線の違いだけは、やはりダメ……かもしれない。
今回のオンエア中、共演者のカズレーザー(35)が「手の届くところによれよれの下着とかを置いているわけですよね? それはあまり人を呼ばないほうがいい」と橋本に忠告していたが、そこはけっこう微妙。よれよれの下着が「洗濯後」、あるいは「ブラジャー」ならセーフだけど、「洗濯前のパンティ」ならアウト。あと、食べかけのカップ麺やコンビニ弁当があっちこっちに置きっぱなしなのもアウト──早い話、「時間が経てば異臭を放ちかねないウエット系な物を放置したまんま」なのが「不潔」でキツイのである。
こんな私の「境界線」が「正しい」と主張できるはずもなく、かといって「間違い」だと卑下しているわけでもない。もちろん「ミニマリスト」を否定する気もないし、橋本マナミもカズレーザーも全員が正解。つまり、個々の人間が育ちや環境によって培ってきた“清潔観”は千差万別であり、それらが妥協し合える段階を越え、あまりにかけ離れてしまっているカップルは、いずれ破局を迎える確率も、殊のほか高い……ということだ。
ちなみに、私はわりとつい最近まで、トイレで大をしたときは手を洗うけど、小だと手を洗わないこともあるヒトだったりしたのだけれど、その話をとある女性にしたらドン引きされてしまった。だから、今は小のときでもちゃんと手を洗うようにしている。ここらあたりが、まだ“自分を変えること”にさしたるストレスを感じなくても済む、「妥協し合える段階」なのではなかろうか(笑)?