【衝撃】『ツナマヨ』誕生の立役者は、一人の小学生!? コンビニおにぎり、驚愕の歴史に迫る…
■従来、おにぎりは外で買うものではなかった!?
現在では「おにぎりといえばコンビニ」といっても過言ではないほど、コンビニおにぎりは身近な存在となっています。梅や鮭、ツナマヨといった具材が入ったビニール包装のおにぎりを購入することに、抵抗感を持つ人は少ないでしょう。
しかし、コンビニおにぎりが誕生する1970年代までのおにぎりは、わざわざ外で買うものではなく、家庭で作るものというイメージの食べ物だったようで、実際、コンビニおにぎりが発売され始めた当時は、ほとんど売れなかったといわれています。
この、“おにぎりは買わずに手作りするもの”という人々の価値観を変えるきっかけとなったのは、ある二つの発明でした……!
■おにぎり界の一つ目の発明:包装フィルム
販売開始当初、レジの横に置かれていたコンビニおにぎりは、誰からも相手にされない商品でした。大きな転換点となったのは、ご飯と海苔がくっつかないよう、間にフィルムが挟まった「手巻きおにぎり」の登場です。
セブン‐イレブンがこれを売り出した1978年当時、家庭で握られたおにぎりの海苔は、しっとりとした食感のものが多かったといいます。一方の「手巻きおにぎり」は、食べるときに自分で海苔を巻くため、パリパリ感を楽しむことができる商品となっていました。つまり、今では普通となった海苔のパリッとした食感が、その頃は新鮮なものだったのですね。
この新食感が人気となり、コンビニおにぎりは少しずつ市民権を得ていくことに。ちなみに、パリパリとした海苔のおいしさを知った日本全国の子どもたちが、「お弁当のおにぎりも、食べる直前に海苔を巻きたい」と駄々をこね、多くの親を困らせたという伝説も残っています。
■おにぎり界の二つ目の発明:ツナマヨ
もう一つ、コンビニおにぎり界に革命を起こした発明が、セブン‐イレブンが1983年に投入した「シーチキンマヨネーズ」です。それまでの常識では考えられなかった、ご飯にツナ+マヨネーズという組み合わせが生み出された背景には、一人の小学生が関わっていました。
というのも、おにぎり商品の開発担当者が、ご飯の上にツナとマヨネーズを混ぜ合わせたものをかけ、おいしそうに食べている小学生の息子の姿を見て、「この具材のおにぎりを商品化しよう」とひらめいたのだとか。(※諸説あります)
こうして誕生したツナマヨは日本人の口に合ったようで、すっかり主力商品として定着。大手コンビニチェーン各社のおにぎりランキングで、第1位に輝くことも多い具材にまで成長しました。こうしたブレイクスルーのおかげで、コンビニおにぎりが人々の生活に浸透していったのですね。