映画通が令和の今こそ語るべきはこの“優男”! 男前俳優“リチャード・ギア”映画3選

コラム

TND幽介

※画像はイメージです

 

■『愛と青春の旅立ち』:成り上がろうともがく男と女を描いた大ヒットラブストーリー

 

キャリア初期、1980年の『アメリカン・ジゴロ』で見せた色男ぶりが話題となっていたギア。そんな彼がその名を一躍知らしめたのが、1982年公開のラブストーリー『愛と青春の旅立ち』だ。

 

母親が自殺し、酒と女に溺れる自堕落な父に引き取られて育った男ザック。底辺の生活から抜け出して社会的地位をつかむため、彼は海軍士官学校に入学し、地獄の訓練を耐え抜いていた。それと同じくして、鬱屈した地元からの脱出を願いながら工場で働く女性ポーラは、とあるパーティーでザックと出会い、二人は心を通わせていく……というのが本作のストーリーである。

 

社会的格差を乗り越えようと、必死にもがく若者たちの奮闘と恋を描いた感動作。チンピラとして育ってしまったギア演じるザックが、愛する彼女のために立派な軍人に成り上がり、工場から彼女をお姫様抱っこで連れ出すシーンは、映画史に残る名場面だ。

 

 

■『プリティ・ウーマン』:ラブコメディの金字塔!! 現代版シンデレラストーリーに胸キュン

 

当時、飛ぶ鳥を落とす勢いだったギア。そんな彼が1990年に出演した映画『プリティ・ウーマン』は、これまた世界的大ヒットを記録した。本編を見ていなくても、ロイ・オービソンの歌う主題歌『オー・プリティ・ウーマン』は、一度は聞いたことがある人も多いのではないだろうか?

 

とあるパーティーを抜け出そうと友人の車を借りた、名うての実業家エドワード。しかし、慣れない車ゆえに運転に手惑い、繁華街で車を停めざるを得なくなってしまう。そんな彼にコールガールのビビアンが声をかけ、エドワードはホテルまでの運転と話し相手を300ドルで頼むことにするのだが……というのが本作のあらすじだ。

 

タフな性格の主人公ビビアン役を演じたジュリア・ロバーツのキュートさと、心優しくビビアンを愛し、支えようとするギア演じるエドワードの、ニヤケてしまう可愛らしいやり取りが魅力の本作。下流から必死にもがくビビアンの前に、まるで白馬の王子様のように現れるギアには、世界中が惚れ込んだことだろう。

 

 

■『ジャッカル』:短髪・無精髭のアウトロー役でイメージを一新!!

 

最後に筆者が推したいのは、1973年の名作サスペンス『ジャッカルの日』をリメイクした、1997年公開のアクションスリラー『ジャッカル』だ。本作でギアは、テロ組織である元アイルランド共和軍(IRA)のメンバーという、これまでにないハードでワイルドな役を演じ、話題となった。

 

あらすじはこうだ。FBIが画策したマフィアメンバーの暗殺に、兄である組織のボスが激怒。彼は、素性の一切わからない伝説の殺し屋“ジャッカル”に、FBI長官の暗殺を依頼してしまう。FBIはジャッカル捜索のため、かつて彼に出会った経験を持つIRAの元メンバー、デクランに協力を依頼した……。

 

本作でギアが披露する無精髭に鍛えた肉体は、まさにワイルドそのもの! プリティ・ウーマンで世界中をキュンキュンさせた優男が、その数年後、真横を猛スピードで行き交う地下鉄の風圧に必死で耐える姿を見せつけるなど、いったい何人が想像できただろうか。ギアと、珍しく悪役としてジャッカルを怪演したブルース・ウィリスの迫真のバトルは必見だ。

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