A○KAが!? の○ピーが!?『プレミアムミュージック2020』の忖度無き選曲にささやかな拍手を贈りたい!

コラム

 

3月25日、約4時間にわたって放送された音楽番組『プレミアムミュージック2020』(日本テレビ系)に、たまたまチャンネルを合わせたら……コレがけっこう面白くて、ついテレビの前に釘付けになってしまい、この日〆切りだった某インタビューの文字起こしの仕事がまだ全然終わっていないのに、結局は最後まで観てしまった。

 

メインMCは『Sexy Zone』の中島健人と『King&Prince』の平野紫耀。総じて、多少ジャニーズに寄りすぎなきらいこそあったものの、「カラオケソングヒストリー」「ドラマ主題歌ヒストリー」「女性シンガーヒストリー」「秋元康ヒストリー」「ジャニーズヒストリー」……と、独自の斬り口で日本の歌謡曲・J-POPを再編成。しかも、セレクトされた曲は、最低でも1コーラスをじっくりと堪能できる、なかなかに丁寧なつくりの“良心的”な歌番組であった。

 

そんななか、とくに注目に値すべきなのは、厳選に厳選を重ねたうえで登場したアーティストの忖度の無さ! あのCHAGE&ASKAが『SAY YES』を! のりピーが『碧いうさぎ』を! さらにはSMAPがあのマッキー作詞作曲の『世界に一つだけの花』を! ついでにフォーリーブスが『ヘイビイビー』を! すべて過去映像とはいえ、朗々と唄い上げていたのだ。

 

説明するまでもなく、ここに私が列挙した(SMAPを除く)アーティストの面々は(※ユニットやグループの場合はメンバーの誰かが)、いずれも違法薬物系で“やらかしちゃった”ヒトたちばかりである。番組、テレビ局によっては“自粛”、もしくはオンエアに踏み切ったとしてもダイジェスト的にホンの数秒だけ……みたいな処置を取っていたのではなかろうか? なのに、(ほぼ)フルコーラスをノーカットで!?

 

日テレさんが「名曲」を選定する際、これらは外せなかったってことだろう。全国ネットのキー局が「作品に罪はない」「偉業は偉業として、切り離して称えるべき」といったモットーを貫き通した、素晴らしい英断だと私は思う。この事例に倣って、WOWOWさんもそろそろピエール瀧が出演していた『アウトレイジ〜最終章〜』をオンエアしてほしい。

 

あと、登場アーティスト数人の「ねちっこさ対決」(※もちろん、番組上ではそういったキャッチコピーはなかった。あくまで私の独断によるカテゴライズである)も、じつに観応えがあった。B’zの稲葉サンや平井堅の全身に纏わり付くようにウエットで粘膜質なノド──しかし、この分野においては、やはり久保田“ファンキー”利伸が頭一つ抜けだしていたとジャッジせざるを得ない(「せざるを得ない」ってw)。

 

「まっわれ まぁ~~~~~~~~~~~~~~~ふぁれ メリゴ~~~ランッ!」

 

どんだけ溜めるねん! もう原曲どんなんかわからへんやん! 

 

ちなみに、私はカラオケで、原曲のメロディやリズムに囚われることなく勝手にアレンジしまくって、酔いしれたかのごとく恍惚な表情で自分の世界に入ってしまうような唄い手サンを、端から眺めているのが大好きだったりする。そして、そういうテクニック(?)を存分に発揮するのに、B’zや平井堅、久保田“ファンキー”利伸……それに、サザンの楽曲は最適なのかもしれない。しばらくのあいだ、新型コロナウイルスの影響でカラオケには行けないのだが……。

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