【90年代ドラマから生まれた名曲】知らなかったらヤバい…奥田民生にジュディマリに…
ドラマタイアップソングといえば、音楽ファンからはあまり良い印象を持たれないことも多いかもしれないが、ドラマタイアップソングといえば、音楽ファンからはあまり良い印象を持たれないことも多いかもしれないが、現代に継がれている90年代の名曲にはドラマタイアップから生まれたものも多いのだ。今回は3曲、ご紹介しよう。
■「恋とマシンガン」フリッパーズ・ギター(1990年)/『予備校ブギ』主題歌
『予備校ブギ』(TBS系)主題歌として世に出たこの曲は、小沢健二と小山田圭吾(のちにコーネリアスとして活動)からなる2人組、フリッパーズ・ギターの2作目のシングル。楽興冒頭のスキャット部分は、イタリア映画『黄金の七人』(1965年公開)の映画音楽内スキャットのオマージュとなっており、映画ファンをも喜ばせた。
『予備校ブギ』は今なお第一線で活躍している織田裕二、的場浩司などが出演しており、ブギ3部作(他に『ママハハ・ブギ』『ADブギ』がある)の1作品だ。それぞれ訳あって予備校に通い始めた浪人生たちの人間模様が描かれ、主題歌のヒットも相まって人気を博した。
■「さすらい」奥田民生(1998年)/『Days』主題歌
『Days』(フジテレビ系)主題歌としてタイアップリリースされた「さすらい」。だが、その後にも複数番組やCMなどで使用されてきたためか、ドラマのタイアップ曲という印象はすでにほとんど薄れており、何よりも楽曲単体としての知名度が高いだろう。
『Days』は長瀬智也主演の新成人をテーマにしたドラマ。現在に至るまで続いているザテレビジョンドラマアカデミー賞の第16回では雑誌の読者、審査員、TV記者の投票によって、主題歌賞と新人俳優賞(秋山実希)に選出されている。あの今や誰もが知る名曲「さすらい」が、こうしてドラマから生まれたということに驚いた方も少なくないだろう。
■「散歩道」JUDY AND MARY(1998年)/『ニュースの女』主題歌
「散歩道」は『ニュースの女』(フジテレビ系)の主題歌。『ニュースの女』は今やジャニーズ事務所副社長となった滝沢秀明氏に藤原紀香、あめくみちこなど豪華キャスト陣からなるドラマで、報道局を舞台に繰り広げられるキャリア女性の物語であった。
そんな『ニュースな女』に起用された「散歩道」はJUDY AND MARYによるものだ。1993年、シングル「POWER OF LOVE」でメジャーデビューし、2001年東京ドーム2daysのライブをもって解散するまで、トップバンドとして走り抜けたJUDY AND MARY。ボーカルYUKIのカリスマ性、バンドの演奏力の高さ、メロディセンスと、どの要素を取ってもずば抜けており今でも伝説のバンドと呼び声が高く、おのずと「散歩道」の評価も高いのである。そのため、とにかく名曲揃いのJUDY AND MARYには代表曲も数知れずあるなかで、この「散歩道」をベストソングとして挙げるファンも多いだろう。