ジョージ・クルーニー映画3選 『オーシャンズ11』だけ語れればいいってもんじゃない!

コラム

TND幽介

※画像はイメージです。

彫りの深い顔立ちと魅惑の低音ボイス…。雑誌『TV Guide』で「歴代最高のセクシースター50人」で見事1位に輝くなど、その色気でハリウッドを沸かせてきた俳優ジョージ・クルーニー。今回はそんな彼の出演作を振り返る。

 

 

■『フロム・ダスク・ティル・ドーン』[1996年]:はちゃめちゃバイオレンスアクションで魅せた!

 

今では、ヒューマンドラマや社会派サスペンスに多く出演している印象のあるクルーニー。だが、意外にもハリウッドに本格進出したのは、キッチュでバイオレンスな作風が人気のロバート・ロドリゲス監督の作品『フロム・ダスク・ティル・ドーン』(1996年)なのだ。

 

凶悪な強盗殺人犯であるゲッコー兄弟は、警察の追跡から逃れるためメキシコに逃亡しようとしていた。ときを同じくして放浪の旅の途中だったフラー一家は、運悪くゲッコー兄弟の人質になってしまう。一行は兄弟が仲間と待ち合わせる予定の奇妙なストリップバークラブに到着するのだが、そこには誰もが予想だにしていなかった恐怖が待っていた…。

 

ワイルドな色気を放つゲッコー兄弟の兄を演じたクルーニー。ロドリゲス監督の友人であり、本作の脚本も務めたクエンティン・タランティーノ監督が弟役を演じており、妙に息のあった犯罪ロードムービー…かと思いきや、本作は後半、衝撃の展開になだれ込んでいく。劇中で驚愕するクルーニー同様、観客はあっけにとられるはずだ。



■『オーシャンズ11』[2001年]:ドル箱ヒットシリーズ第一弾! クールな強盗団のリーダーを好演

 

クルーニーの代名詞的ヒット作となったのが、2001年公開のクライム・ムービー『オーシャンズ11』である。1960年に作られた『オーシャンと十一人の仲間』のリメイクである本作で、クルーニーは強盗団のリーダー・オーシャンを、クールで余裕たっぷりに演じている。

 

一流の強盗であり詐欺師ダニエル・オーシャンは、4年間の服役にもめげず、出所後ラスベガスのカジノに眠る莫大な大金を狙った一大強盗計画に着手する。オーシャンは凄腕の仲間たちを集め、綿密な計画を練り、ついに作戦当日を迎える…というのがあらすじ。

 

ブラッド・ピット、ドン・チードル、マット・デイモン、ジュリア・ロバーツなどなど、豪華俳優陣の共演と軽快で優雅な盗みのテクを楽しめる本作。主人公演じるクルーニーの色気と茶目っ気たっぷりの所作が受け、スピンオフ含め現在計4作が制作される人気シリーズとなった。

 

 

■『バーン・アフター・リーディング』[2008年]:名優勢揃いのシュールギャグ映画で抜群の怪演

 

最後に筆者が推したいのは、奇才コーエン兄弟が監督・脚本を手がけた、誤解が誤解を呼んでめちゃくちゃな事態になってしまう様をシュールに描いたコメディ映画『バーン・アフター・リーディング』だ。

 

左遷されたCIA職員オズボーンは、怒りから機密情報も含む暴露本を執筆する。しかしひょんなことからその原稿や機密情報をスポーツジムに忘れてしまうのだ。それを手に入れたジムの店員や、オズボーンの妻の浮気相手やらが入り乱れ事態は混迷を極めていく…。

 

めちゃくちゃな展開とめちゃくちゃなキャラクターが笑いを誘う本作。クルーニーも例に漏れず、強烈な存在感を放っている。彼は自身の“セクシーキャラ”を逆手に取った、ビビりなハイパー性欲男という設定で登場。序盤から地下で怪しげな装置の制作に勤しんでいるのだが、その装置の正体が判明するクライマックスのバカバカしさは爆笑ものだ。


 

こちらの記事もおすすめ!
稼働率は99%以上?都心のミニマルなワンルーム、“ミニマルーム”がウケている理由

稼働率は99%以上?都心のミニマルなワンルーム、“ミニマルーム”がウケている理由

ページトップ