『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のドク以外も! クリストファー・ロイド映画3選

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TND幽介

 

グリンと見開いた目に、耳に残る飄々とした声。名作SF『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズのドク役など、80年代、90年代の映画界で引っ張りダコだった俳優クリストファー・ロイドの出演作を振り返る。

 

 

■『カッコーの巣の上で』[1975年]:メジャー映画デビュー作がアカデミー作品賞を受賞

 

1975年製作の名作ヒューマン映画『カッコーの巣の上で』。本作はその年のアカデミー作品賞を含む主要5部門独占しているが、ロイドのハリウッドメジャーデビュー作でもある。主演のジャック・ニコルソン、ルイーズ・フレッチャー、マイケル・ベリーマンらと並んで、ロイドは主要キャストに名を連ねていたのだ。

 

刑務所での労働から逃れるために、精神病患者を装って精神病院に移ってきた男マクマーフィ。元来のハッタリの効いた陽気な性格で患者仲間とも親睦を深めていく。しかし、そんな彼の前に、冷酷無比な婦長ラチェッドが立ちふさがる…という筋立ての本作。

 

マクマーフィ役のジャック・ニコルソンや、鬼婦長ラチェッド役のルイーズ・フレッチャーもさることながら、デビューしたてでセリフも少ないにも関わらず、その風貌と演技でバッチリと存在感を示したロイドの技量はさすが。ダニー・デヴィートやブラッド・ドゥーリフといった、これまた強烈な個性を持つ名脇役俳優たちと見せる演技バトルは必見だ。

 

 
■『バック・トゥ・ザ・フューチャー』[1985年]:誰もが知るあの“天才博士”役を好演

 

ロイドの当たり役といえば、何と言っても1985年公開の世界的大ヒット映画SFアドベンチャー『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズの、通称“ドク”ことエメット・ブラウン博士役だろう。

 

1985年。ヒルバレーという街に住む高校生マーティは、近所に住む変わり者の発明家エメット・“ドク”・ブラウン博士が開発した、タイムマシン“デロリアン”の起動実験の協力をすることになる。だがその最中ドクがギャングに撃たれた挙句、自分も1955年のヒルバレーにタイムスリップしてしまう。途方にくれたマーティは、その時代のドクに助けを求めるのだが…というのがあらすじ。

 

非の打ち所がないほどにおもしろいエンタメ映画の金字塔だが、本作をそうたらしめたのは、主演のマイケル・J・フォックスと、ドク役を務めたロイドの秀でた存在感だろう。ひょうきんで変わり者だが憎めないドクと、彼に翻弄されるマーティの掛け合いは、永遠に見ていられるほど。この役でロイドは一気にスターダムを駆け上がっていった。

 

 

■『アダムス・ファミリー』[1991年]:変人怪奇一家のドタバタコメディで魅せた怪演

 

もうひとつ、ロイドの当たり役となったのが、同名カートゥーンおよびドラマの映画化として大ヒットした、1991年のホラーコメディ『アダムス・ファミリー』のフェスター役だ。

 

とある町のはずれにある、不気味で巨大な一軒家アダムス家。そこに住むのは、当主の情熱的な紳士のゴメズ、彼を心酔する妖艶な妻モーティシア、皮肉屋な子どものウェンズデーとパグズリーなど変わり者だらけ。そんな一家の財産を狙って、悪徳弁護士タリーたちの魔の手が忍び寄る…というのがストーリー。

 

奇妙で愉快な世界観の本作でも、ロイド演じるフォスターの“変人度”は抜きん出ていた。一家の失踪した長男役なのだが、青白い肌にスキンヘッド、ヘラヘラとして何を考えているかわからない怪しさ満点の見た目ながら、奥底には家族思いの優しさが垣間見える。そんな絶妙な塩梅もロイドの手にかかればなんのそのだ。


 

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TND幽介

編集プロダクションA4studio(エーヨンスタジオ)所属のライター。人生の大半をアクションやSF、ホラー映画に笑顔で投げ込んできた男。元・編集者。最近はオカルトに興味を持ち怖い話を収集しているが本人の霊感はか...

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