妖艶で清廉…彼女が“彼女”である理由、知ってる? ニコール・キッドマン映画3選

エンタメ

TND幽介

 

輝く金髪にキリッと上がった眉、美しい体型に、知的で巧みな演技力。まさにハリウッドの“パーフェクトウーマン”とでもいうべき俳優ニコール・キッドマン。今年で52歳を迎えた彼女のキャリアを振り返る。

 

 

■『誘う女』[1995年]:少年をたぶらかす実在した悪女を元に演じたサイコサスペンス

 

繊細かつ強烈な映像とストーリーで観る者の心を掴む、名匠ガス・ヴァン・サント監督が制作した1995年公開のサイコサスペンス『誘う女』。キッドマンは絶世の美貌と残忍さを兼ね備えた悪女を本作で熱演し、ゴールデングローブ主演女優賞を受賞している。

 

お天気キャスターのスーザン・ストーン(ニコール・キッドマン)には野望があった。それは“テレビに出演し有名になること”。自らの野望のため、スーザンは邪魔になった夫を亡き者にしようと、自身に惚れ込んでいる高校生を利用することを思いつく…という筋書き。

 

美しくセクシャル、そして心に企みを持ちながら、その奥底にはどこか無邪気さもある…そんな難しい役どころを、キッドマンは見事に演じきっており、まさに替えが効かないベストキャストと言って良いだろう。

 

 
■『ムーラン・ルージュ』[2001年]:伝説のキャバレーが舞台の豪奢なミュージカル

 

2000年代初頭。脂も乗り、その美しさも天元突破していたキッドマン。2001年にユアン・マクレガーとW主演を張ったことと、二人の華麗なダンスと歌が高い評価を受けたのが本作である。

 

上流階級出身ながら作家になる夢を胸に、華の都パリに飛び出したクリスチャン。しかしそう上手くもいかず自暴自棄な日々を送っているうちに、豪華絢爛な伝説的キャバレー“ムーラン・ルージュ”の舞台の曲を書くことに。そんな彼の運命は、キャバレーの花形スターである美女サティーン(ニコール・キッドマン)に出会ったことで、大きくうねっていく…。

 

とにかく、キュートでエロチック、そして情熱的で豪華絢爛な美術と、主演二人の見事な美しさにうっとりしてしまう本作。名作オペラ『椿姫』のような悲愛劇を主軸に、デヴィッド・ボウイ、ニルヴァーナ、マドンナといった現代ポップスターの名曲をアレンジした愛の歌が、つるべ打ちのように乱れ飛ぶパワフルなミュージカルだ。

 

 

■『めぐりあう時間たち』[2002年]:時を超えて交錯する3人の女性の運命を描いた

 

キッドマンのキャリアを語るうえで避けては通れないのが、2002年に公開されたヒューマンドラマ『めぐりあう時間たち』だろう。20世紀モダニスム小説のキーパーソン、ヴァージニア・ウルフをめぐる複雑で繊細な物語でキッドマンはウルフ本人を熱演した。

 

1923年のロンドン。病気を患いながらも、のちに名作となる『ダロウェイ夫人』を執筆するヴァージニア・ウルフ。1951年のロサンゼルス。夫との関係に疲れながら『ダロウェイ夫人』を愛読する妊婦ローラ。2001年のニューヨーク。エイズに侵され錯乱する友人の世話をする編集者のクラリッサ。時代の異なる3人の運命は交差していく…というあらすじ。

 

ジュリアン・ムーア、メリル・ストリープ、そしてウルフを演じるキッドマンと、名女優が異なる時間の主人公を演じる本作。ウルフの書いた『ダロウェイ夫人』のように、生きることのコントラストである“死”の問題が、時代を超えて主人公たちの前に現れる。ハードな問いを描いた本作で、キッドマンは抜群の演技力を披露。名だたる映画賞で軒並みノミネート・受賞を繰り返し、キッドマンはアカデミー主演女優賞を見事獲得したのだった。


 

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TND幽介

編集プロダクションA4studio(エーヨンスタジオ)所属のライター。人生の大半をアクションやSF、ホラー映画に笑顔で投げ込んできた男。元・編集者。最近はオカルトに興味を持ち怖い話を収集しているが本人の霊感はか...

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