マジンガーZを語るのに、この3本を観てなきゃ話にならないでしょ!…という映画3作

コラム

citrus ダン・アオキ

 

マジンガーZの格納庫を実際に建設したら、という難題に挑む会社員が主役の映画『前田建設ファンタジー営業部』が今年1月に公開されるなど、誕生から半世紀近く経ても人気が高い『マジンガーZ』。今回はそんなマジンガーZの劇場版3作品を紹介する。

 

 

■2大ヒーロー夢の共闘! 『マジンガーZ対デビルマン』[1973年]

 

『マジンガーZ』初の劇場オリジナル作品である『マジンガーZ対デビルマン』は、1973年7月に公開された。「デーモン族」と手を組んだ「Dr.ヘル」を相手に、「マジンガーZ」と「デビルマン」の2大ヒーローが立ち向かう。

 

注目すべきはやはり『マジンガーZ』と『デビルマン』の夢の競演。マジンガーZの搭乗者「兜甲児」と変身前のデビルマンである「不動明」のバイクレースや、デーモン族とマジンガーZの戦いといった本作ならではのバトルシーン、終盤のマジンガーZとデビルマンの共闘でファンを沸かせた。

 

また、本作ではテレビアニメに先駆けて、マジンガーZの飛行アイテム「ジェットスクランダー」が登場。空を飛べないという弱点を抱えていたマジンガーZがパワーアップし、囚われたデビルマンを救出する姿には、テレビアニメとは異なるカタルシスが感じられる。

 

 

■命を懸けた最大の死闘! 『マジンガーZ対暗黒大将軍』[1974年]

 

『マジンガーZ対暗黒大将軍』は1974年7月に公開。Dr.ヘルに次ぐ新たな敵「ミケーネ帝国」との死闘にマジンガーZが挑むという、テレビアニメの先行最終回ともいうべきストーリーが描かれた。

 

本作でテレビアニメの次回作『グレートマジンガー』から主人公「剣鉄也」と「グレートマジンガー」が初登場。マジンガーZを苦戦させた「戦闘獣」を圧倒し、鮮烈なデビュー戦を飾った。

 

デビルマンとの共演にマジンガーZのパワーアップとイベント性が強かった『マジンガーZ対デビルマン』から、本作ではドラマ面が強化。強大な敵との戦いを前に恐怖心を吐露する甲児や、満身創痍のマジンガーZの姿は観る者に衝撃を与えた。

 

 

■甦った旧敵との大激闘! 『劇場版マジンガーZ/INFINITY』[2018年]

 

『劇場版マジンガーZ/INFINITY』は、テレビアニメ放映45周年の2017年にイタリア、フランスで公開され、日本では翌年1月に公開された。テレビアニメから10年後の世界を舞台に、突如として復活したDr.ヘルとの激闘が繰り広げられる。

 

祖父や父と同じく研究者の道を歩む甲児や、結婚して一児の父となろうとしている鉄也など、本作ではテレビアニメのキャラクターたちが成長した姿で登場。大人になったからこその悩みや、かつてと変わらぬ熱さを見せる。

 

本作では『マジンガーZ対暗黒大将軍』とは逆に、グレートマジンガーを助け出そうとマジンガーZが大活躍。ありとあらゆる必殺技を使い機械獣軍団を薙ぎ倒していくマジンガーZのアクションシーンは、兜甲児という頭脳を加えたマジンガーZの強さをこれ以上ないほどに描き出しており、観客の胸を震わせた。


 

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