今やAVもお店ではなくネットで選ぶ! サブスクリプションで見放題の時代がやってきた…

コラム

 

いろんな意味で、ある人にとってはどーでもよくて、ある人にとっては画期的なニュースが私のもとへと届いた。

 

なんと! アダルト動画見放題サービス『H-NEXT』の視聴コードの提供が、この4月末よりスタート。そのコードを購入すれば対象作品、約5万本用意されたアダルト動画が、期間内(※30日990円~)は何度でも見放題になるという。

 

「サブスクリプション」、略して「サブスク」、月額定額制サービスってヤツである。恥ずかしながら、私はわりと最近まで「サブスク」を「サブスクリーン」の略語だとてっきり勘違いしており、つまり「スマホとかの小さい(=サブな)画面(=スクリーン)でしか観られない動画」のことだとばかり思っていた(笑)。また、私のような、音楽鑑賞の分野においてレコードからCDへの移行のプロセスをリアルに体験し、「結局、CD化されているのはメジャーな楽曲ばかりで、自分が好むマニアックな音源はレコードじゃないと買えない」という期間がけっこう長かった世代としては、サブスクをはじめとするネット配信系のサービスに「ソフト不足」の先入観が拭えず、100%の信頼を寄せることができないがゆえ、どうも敬遠してしまいがちだったりする。その「先入観」は、もはや曲解・誤解の域でしかない古き良き……ではなく悪しき幻想でしかないことも薄々とはわかっている。まあ、ネットリテラシーに乏しい我々世代からすれば、登録の作業が面倒臭いだけなんだろう。

 

では、同サービスは、一体どーいう人にとって「画期的」なのか? まず、アダルト動画は現在でも『U-NEXT』でサブスクはできるものの、万(タイトル)単位の以上のアダルト作品“のみ”に特化したサブスクは日本初だということ。しかし! たとえば、私みたいに普段AVはほとんど観ない、たまに観たとしてもネット上に溢れかえる1分ほどに編集されたダイジェスト版的な無料動画で十分“事足りている”層にとっては、正直あまりピンと来ないのも事実。高品質より劣悪画像の違法な無修正モノに萌える層にとっても同様なのかもしれない。本来、AVは一日に長時間、何度も観る(=使う)モノではないわけだし……。

 

いっぽうで、きちんと“推し”の女優が存在して、わざわざその女優が主演するDVDを専門店まで購入しに行くような層には、まことにもってありがたいサービスなのではなかろうか。なんせ「5万本」なんですから! ちなみに、橋本ありな・天使もえ・吉高寧々……など、(専属)女優のクオリティには定評がある『FALENO』の新作も多く提供されるとのことで、「女優から入る」御仁にとっては相当に充実したラインナップが期待できる……ハズ?

 

新型コロナショックを背景とする「外出自粛」の要請によって、サブスクの需要はこれまで以上に切実に、激しいスピードで高まりつつあると聞く。若い人たちには「釈迦に説法」以外の何物でもないのだけれど、今はもうAVだろうがなんだろうが「ソフトはお店ではなくネットで選ぶ時代」なのだ。本日はこうしたメッセージをとくに! ネット配信になんらかの偏見やトラウマを持つ、さらには新型コロナに感染してしまったら最後、死亡率もぐんと高くなる(私をも含む)我々おじ(い)さん世代のあいだで自問自答してみたい。

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