妻の手作り料理を拒否する、熊田曜子の夫は本当にモラハラなのか? “ワガママ度”を冷静に測定した結果、見えてきたモノとは
5月22日に放送された『ノンストップ』(フジテレビ系)内での「自粛生活…家庭内ガッカリさん」というテーマにおけるトークの際に、出演者の一人であったタレントの熊田曜子(38)が発した “とあるコメント” が、にわか話題になっているという。私は同番組をリアルタイムでは観ていなかったのだが、ネット版
番組内で熊田さんは、煮込み料理など手間のかかる料理を振る舞ったとき、旦那さんに「俺は刺身とかサラダとか、切っただけのものが好き」と言われ、手を付けてもらえなかった……と告白。
過去にも旦那さんがご飯を食べないという不満をインスタグラムにアップし、話題となっていた熊田さん。夫がご飯に手を付けない日は日常茶飯事のことだそうで、これはモラハラと言えるのか…番組でも討論されていました。
一見だと妻(=熊田)側の主張は、夫のモラハラ気味な態度として受け止めることができるものの、同記事の筆者はどこか煮え切らない、モヤッとした心情を以下のように吐露する。
しかし、視点を逆にしてみると、妻は夫との話し合いが終わる前の、未解決な状態で不特定多数に不満を拡散していることになり、これも見方によってはモラハラに近いような気がしてしまうのです。
ちなみに熊田曜子の “旦那さん” が何者なのか、ざっと調べてみたら……大手の広告代理店に勤めている(という噂)の、いわゆる “一般人” であった。一般人なのに、熊田のSNSを駆使した地道な啓蒙活動(?)が功を奏してか、ネット上では「モラハラ夫」みたいなイメージが定着していた。熊田がどこまで本気で愚痴っているのか、それとも単なるノロケの一環なのか、その不満指数の正確な値は、この夫婦と1ミリの面識もない我々からすれば知る由もないが、発信力の面ではケタ違いである芸能人が、たとえ “夫” とはいえ一方的にメディアを活用してこき下ろすのは、やはり反則、一種のモラハラなのでは……と、私も思う。
それにしても、夫婦間における「舌の好みの違い」とは、まことにもって深刻な問題である。「熊田曜子と結婚できたんだから、それくらいはガマンしろよ!」といった、やっかみ含みの声も一部の男性陣からは聞こえてきそうだけれど、いくら熊田曜子であろうと石原さとみであろうと由美かおるであろうと、結婚して生活を共にしてしまえば、その容姿や知名度を糧にしたところで “美味しいのギャップ” をガマンできる期間は、せいぜい数年数ヶ月延命できるだけでしかない。
当たり前過ぎる意見で恐縮ではあるのだが、大切なのは「お互いの妥協による歩み寄り」なのではなかろうか。
とりあえずは「しゃぶしゃぶのタレ」で例えてみよう。妻は「ごまダレ派」なのに夫は「ポン酢派」──「まったり濃厚派」と「あっさり淡泊派」とも言い換えることができて、共存は厳しい真逆の嗜好でもあったりする。でも、そういうときは「ごまダレ」と「ポン酢」を混ぜてしまえばいいのだ。そうすれば「まったり」と「あっさり」の矛盾した味覚を同時に堪能できて、さらには「ほんのり」といった新しい魅力をも発見できるかもしれない。どうせ「妥協」するなら、じっくりと時間をかけて、こんな風に建設的なかたちで相手に「歩み寄って」みたい。