今回のコロナ禍で日本経済は大きな打撃を受けました。しかし、このピンチから私たちは「働き方・稼ぎ方」を “全面的に考え直す機会” をプレゼントされた――そう言っても過言ではありません。

 

「会社から給料を貰っているだけでいいのか？」と、副業を模索する会社員。「今の事業だけではこの先も安心できないのではないか？」と、事業のしくみを見直す経営者。先行きの見えない “うねり” のなかで、世の中のビジネスは、着実に革新を遂げています。

 

さて、昨今のコロナ禍のなか、4%以上も売上げが拡大したビジネス分野がありました。

 

「ネット通販事業」です。

 

今回は「最新のネット通販ビジネスのはじめ方」を学ぶ一冊をご紹介したいと思います。勉強した後に、個人で始めるもよし、社内に新規事業部をつくるもよし、活用の方法はあなた次第です。

 

『億稼ぐネット通販の教科書、1年目から失敗しない7つのル―ル』 自由国民社　著：杉本幸雄

 

 

著者は、「ネット通販のプロフェッショナル」の杉本幸雄（ネット通販ビジネスコンサルタント）さん。25年間以上ネット通販に携わる著者が「通販ビジネスデビュー」させた中小零細企業（通販事業）の累計売上は、110億円にものぼります。

 

この本の特筆すべき点は、ノウハウやテクニックの他に、成功するためのマインドセットに多くのページを割き、感情コントロールや人付き合いにまで言及し、「読者の努力の継続性」に重きを置いている点です。

 

本書の登場する成功例は、ざっと以下の通り。

 

・生活用品の過剰在庫で倒産寸前からネット通販に進出。年商1億円を達成し、V字回復した40代の零細企業経営者。

 

・夫婦二人三脚で、餃子通販を開始。年商3億円を達成した品川の中華料理店夫婦。

 

・ダメ会社員が独立開業。組織を離れてダイエットサプリで年商3億円。

 

・海外出張で見つけた化粧品を輸入し、年商1億を達成した20代女性。

 

・ミネラルウォーターやダイエット食品販売で年商10億円を達成した地方の小さな薬局。

 

・ダイエットサプリとアパレル通販で10億円を達成したアラフォー女性。

 

上記はすべて、著者のアドバイスで成功した、従業員5人以下の小規模事業者ばかりです。

 

今、会社員であったり、売上げ減少で資金繰りにもひっ迫している事業者の場合、億越えなんて夢のまた夢という感じかも知れません。上記の成功者たちも、みなネット通販を始める前までは、「億」なんて夢の世界だったそうです。

 

ところが、彼らは皆同じステップを進んで、夢を現実にしました。その3ステップについて、著者に問うと、とてもシンプルな ”3ステップ” であることに驚きます。

 

1.  決意する。

目的や目標を決めて、心に刻む。

 

2. 具体化する。

目標達成のための手段、例えば商品や費用、スケジュールを具体化する。

 

3. 諦めないで、しつこく行動を続ける。

具体プランを、とにかくしつこく、うまくいくまでやり続ける。

 

本当に、よくある超・基本的なビジネスマインドセットです。しかし、杉本さん曰く、成功のためには「IT知識は二の次！ 大切なのはマインドセット」なのだそう。

 

「地道に、しつこく、時間を決めてコツコツと “平常心” でやり続けた人が成功しています。何も派手なことや、突飛なことはやらなくてよいのです。本書のノウハウを、朝起きて毎日1時間、あるいは休日のお散歩の後に1時間やってみる。1年はやり続ける。その習慣作りが大切です。地味に淡々と頑張り続けた人の方が、絶対成功します。」

 

能力も才能もなくとも、地味に努力することなら自信がある！ そんな人こそV字回復し「不況リッチになれる一冊」です。さあ、あなたも新しい挑戦に漕ぎだしましょう。