【ガンダム】ブライトのデレなんて見たくない…! ガンダムシリーズの恋人たち3選
『機動戦士ガンダム』シリーズは、過酷な戦争に翻弄される少年少女を描いた、言わずと知れた人気SFアニメ。作中には戦火の中で思いを通わせたカップルが幾度も登場するが、その運命は千差万別。今回はそんなガンダムシリーズの“恋人たち”を紹介しよう。
■ブライト・ノア&ミライ・ヤシマ/宇宙世紀きってのおしどり夫婦となったカップル
まずは、『機動戦士ガンダム』(1979年)から登場する、シリーズ屈指の名艦長ブライト・ノアと、操舵手ミライ・ヤシマのカップルだ。
『機動戦士ガンダム』において、ともに強襲揚陸艦ホワイトベースに乗船し、幾多の死線を潜り抜ける中で惹かれあってゆくブライトとミライ。そして、一年戦争後にめでたく婚姻。続編である『機動戦士Zガンダム』(1985年)では、ハサウェイ・ノアとチェーミン・ノアという二人の子どもを授かっている。
夫婦仲は順調で、戦乱続く宇宙世紀においても互いを支え続けあった。しかし、1989年に小説が刊行され、2020年に映画化も予定されている『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』では、長男であるハサウェイが筆頭となって地球連邦政府の支配に反旗を翻した“マフティー動乱”において、最終的に自らの手で息子処刑の指揮をしなければならなくなるなど、戦争の悲劇からは逃れられなかった。
■カミーユ・ビダン&フォウ・ムラサメ/一瞬の邂逅で惹かれあった悲劇のカップル
次は『機動戦士Zガンダム』より、主人公のニュータイプ、カミーユ・ビダンと、彼がニューホンコンで出会った少女、フォウ・ムラサメのカップルだ。
女性っぽい自身の名前や、悲劇に見舞われた家庭環境、エゥーゴでの扱いなどに鬱屈した怒りを抱えていたカミーユ。一方のフォウも、戦災孤児としてティターンズのニュータイプ研究所に引き取られ、そこで記憶を失い、人工的なニュータイプである強化人間に改造されるという悲劇に見舞われている。
どちらも大人に翻弄される境遇であったことや、互いの孤独などであっという間に距離が縮まった二人。しかし、敵対勢力同士であることや、フォウの強化人間としての精神的不安定さが重なり、運命は二人を切り裂き、カミーユの腕の中でフォウは命を落としてしまった。
■アスラン・ザラ&カガリ・ユラ・アスハ/一度は結ばれるも微妙なすれ違いの末に…
最後は、『機動戦士ガンダムSEED』(2002年)とその続編『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』(2004年)に登場した、物語のもう一人の主人公とも言えるアスラン・ザラと、中立国家オーブの姫であるカガリ・ユラ・アスハのカップルだ。
地球連合と対立するザフト軍のエリートであったアスランは、地球降下後に無人島で漂流することになってしまう。そこで同じく漂流していたカガリと出会い、互いに距離を縮めていく。その後、戦場において第三勢力としてともに戦うことになった二人は、最終決戦の前に互いの身を案じてキスを交わす間柄にまでなった。
しかし、続編でカガリはオーブの国家元首となり、アスランは戦火が広がっていく様を目の当たりにしてザフトに復隊、互いに離れ離れになってしまう。距離や立場が離れたことでその心は離れていき、互いを想っていたものの、カガリは政略結婚のためにアスランからもらった指輪を外し、アスランもオペレーターのメイリン・ホークと距離を縮めるという、妙にリアルな破局とも取れる結末に至ってしまった。