もうすぐ始まる「夏休み短縮」賛成が8割でも "不安" な理由とは

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元日本テレビニュースキャスターで、現在は多くのメディアでコメンテーターを務める岸田雪子氏が、いじめ、虐待、子育て、介護など、親子間コミュニケーションを始めとする、身近な悩みや課題を取り上げる新連載「岸田雪子のBloom Room(ブルームルーム)」。親子の笑顔の“つぼみ”を花開かせる小部屋です。今回は、"夏休み短縮" について考えてみたいと思います。

 

 

東京のコロナ感染者の数の増え方に不安がある中、夏休みの計画に戸惑う方も多いことと思います。先日は「夏休み短縮について賛成ですか?反対ですか?」というFacebook naviのアンケートに回答頂き、ありがとうございました。お寄せいただいた3,982件の回答のうち「賛成」が79%、「反対」が21%となり、8割近くの方が、「賛成」という結果になりました。

 

 

「賛成」の方のコメントでは……

 

「受験予定なので、授業の遅れが心配」
「コロナでの勉強の遅れ、取り戻したら」

 

学習の遅れを心配される方が、特に受験生を抱える親御さんに目立ちました。そもそも夏休み短縮の目的は休校中にできなかった授業を行うためですから、多くの方が、その方針には賛同されているようです。


どのくらい短くなるのか? については、学校を設置する自治体や学校が決めるため、各地様々です。「7月いっぱいは授業を行い、8月1日からお盆過ぎまでが夏休み」などというところも多いようですが、コロナ感染を防ぐ意味では、できるだけ時期を分散して、人が蜜にならないよう工夫して頂きたいところです。

 

一方で、夏休み短縮に「反対」という方のコメントでは……

 

「教室にはエアコンついてますが換気のために窓を開けているので暑いそうです。体育と通学時の熱中症熱射病こわいです」

 

熱中症への不安の声が寄せられました。今年も猛暑が予想される中での夏休みの短縮。学校の熱中症対策は万全なのでしょうか。

 

 

■移動式の冷房がカギ? マスクの「外し方」も確認を

 

 

まず普通教室への冷房設備については、全国の公立小中学校のおよそ8割以上で設置されている状況です。ただ、自治体によってバラつきもあるようです。北海道など、暑さへの心配が比較的少ない地方は別としても、九州地方でも、設置率が低いところもあります。一例として宮崎県では、去年9月1日の時点での設置率は45.6%(小中学校の普通教室)。その後の作業が進んで、今年は80%以上になったそうですが、財政面がネックになっている市区町村は他にもあるようです。


この夏への準備が間に合わない自治体については、「移動式の空調設備」で乗り切るよう、国からは助成金が準備されています。お子さんの学校の状況について気になる方は、地域で確認してみてください。

 

コロナ対策を考えると、マスクと暑さ対策の両立が悩ましいところですが、「熱中症の危険がある」場合は、迷わず「マスクを外す」ことも大切です。


学校での熱中症事故の多くは、「体育やスポーツ活動中」に起きています。このコロナ禍では、体育の授業や運動系の部活動中は「マスクをする必要はない」と文科省もガイドラインを出しています。

 

もしマスクを外す時は、「お友達との距離をあけること」も意識する必要がありますが、お子さんの年齢によっては理解が難しい場合もありますね。ご家庭でも、マスクの着脱のタイミングについて、是非お子さんと話しあってみてください。マスクを外す時は、「マスクの口を覆う部分を触らずに、耳にかける紐の部分に指をかけて外す」ことも確認しておけるとよいかもしれません。

 

 

■「ぼーっとする」「没頭する」時間も大切に

 

そもそも、夏休みは何のためにあるのでしょうか。

 

歴史的には明治14年に国の規則で定められたのが最初で、暑さをしのぎ、農作業を子どもが手伝う意義もあったとされています。最近は「自由研究」を負担に感じる親御さんも多く、今年は特に「まずは学習の遅れを取り戻さなければ…」となりがちですね。

 

一方で、子どもたちの脳の発達のためには、「ぼーっとする」時間や、何か好きなことに「没頭する」時間も、とても大切です。帰省もままならない夏ですが、少しでも自然に触れたり、工作でも読書でもスポーツでも、「子どもの自由を見守る時間」を意識して守って頂けたらと思います。みなさんにとって、健康で充実した夏休みになりますように。

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ジャーナリスト・東海大学客員教授

岸田雪子

キャスター・ジャーナリスト。東海大学客員教授。日本発達心理学会員。早稲田大学法学部を卒業、東京大学大学院情報学環教育部修了後、日本テレビ入社。報道局社会部記者、政治部記者として事件・災害・教育・医療・...

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