【衝撃】もはや黒歴史? かつてマクドナルドは "ピザ" や "カレー" を販売していたらしい…

コラム

 

ハンバーガーショップとして押しも押されぬ地位を築いている「マクドナルド」。しかし、一時は売り上げが思うように伸びず、迷走していた時期も……。今回はマクドナルドの今はなきメニュー3選をご紹介する。

 

 

■「マック・ピザ」/店舗に用意したオーブンだけが虚しく残った……

 

「マック・ピザ」は80年代の後半にアメリカで誕生したメニュー。その後1991年には、日本でも「マック・ピザ」のテスト販売が開始された。しかし、ピザはハンバーガーと比較すると、作るのに時間がかかってしまう。素早く食べられるメニューを求めてやってくる客には受け入れられなかった。

 

マクドナルドは95年に「マック・ピザ」の全店導入を目指していたそうだが、結局テスト販売のみで終了してしまうという、悲しい結末を迎えることとなった。余談だが、アメリカのオハイオとウエスト・バージニアの2店舗限定では、2016年の時点では「マック・ピザ」が販売されていたそうだ。

 

 

■「マックチャオ」/中華風弁当でライス路線を開拓しようと試みるも……

 

1991年12月から日本で導入された「マックチャオ」は、チャーハンをベースに数種のおかずが詰められた中華風弁当だった。店舗で米と溶き卵を炒めて提供されていたそうで、そのコストのかけようから、マクドナルドが「マックチャオ」に大きな期待を寄せていたことが推察できる。

 

山田邦子を起用したテレビCMで大々的に宣伝したおかげもあってか、発売当初の売り上げは好調だった。しかし、話題になったのは最初だけ。のちに「ハンバーグチャオ」や「カツチャオ」といった“チャオ”シリーズが続いて登場したが、大きな売り上げにはつながらず登場から2ヶ月ほどで歴史から消え去ることになった。

 

 

■カレー3種/数種類のカレーを出すも、どれもパっとせず……

 

「マックチャオ」の登場から3ヶ月後の1992年3月、日本のマクドナルドは都内4店舗で「カツカレー」のテスト販売を開始した。午前11時から午後2時までのランチ限定メニューとして登場したこのメニューは、米から店舗で炊くなどこだわっており、テイクアウトを想定した丼型の容器を用意するなど万全の状態でリリース。「マックチャオ」で懲りず、まだライス路線への希望を捨てたわけではなかったようだ。

 

しかし、やはり思うように売り上げは伸びず、5月には「チキンカレー」と「ビーフカレー」に差し替えられた。だが、結局このメニューもいまいちパっとせず、いつの間にか無くなってしまったようだ……。

 

――今回ご紹介したメニューのうち、日本で発売されたのはすべて1991年〜1992年に登場したもの。この頃のマクドナルドは何やら焦っていたのかもしれないが、今となってはハンバーガーを極めたことで世界中から愛される存在になった。この失敗も糧になっているのかもしれない。
 

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