「フワちゃん」が一種の踏み絵となりつつある?昨今のメディア風潮を分析してみた

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citrus 編集部

 

年末恒例の『2020ユーキャン新語・流行語大賞』(現代用語の基礎知識選)の候補30語にも、珍しく芸名自体がノミネートされるほど、只今ブームの大波に乗りまくりな「フワちゃん」だが、ここ最近、そのフワちゃんがネット上で一種の“踏み絵”としての役割を担いつつある……と感じているのは、はたして私だけなのであろうか?

 

苦手なヒトは本当にダメみたいだ。しかし、いっぽうで「既存メディアの在り方を根底から変えるエポックメイキング的な存在」とまで高く評価する声も、わりとあったりする。たとえば『日刊ゲンダイDIGTAL』では、フワちゃんを全否定した記事と大絶賛した記事の両方を、節操なく(?)配信している。まずは「全否定バージョン」の一部を抜粋してみたい。

 

 

 フワちゃんというのはどこが面白いのか、さっぱりわからない。ユーチューバー芸人を自称しながら、とくに芸があるわけでもなく、ワイドショーで気の利いたコメントをするわけでもない。ただただ、傍若無人で下品な振る舞いが顰蹙(ひんしゅく)を買って、それがウケていると勘違いしているだけである。

 
(中略)しかし、“放し飼い”状態もそろそろ限界だろう。黒柳徹子のような大先輩を呼び捨てでイジっても、ここで怒ったら大人げないと、笑ってやり過ごしてもらっているが、大御所の誰かが「いい加減にしろ!」と一喝したら、その瞬間にテレビ界から消える。それでなくても、そろそろ飽きられているのではないか。

 


そこまでケチョンケチョンに言わんでも……って気もしなくはないけど(笑)、コラムニストさんがちゃんと名前を出して書いている、つまり、あくまで "私見" なので、まあそれはそれでいい。対する「大絶賛バージョン」は、11月7日に放送された『マツコ会議』(日本テレビ系)で、マツコ・デラックスとフワちゃんのサシのトーク中にあったマツコの発言を中心に構成された記事である。その流れ(の一部)は、以下のようなものであった。

 

 

「フワちゃんみたいなスターが出てきても、本当のスターにしてあげる協力をテレビができていないと、なんか申し訳ないなーみたいなね。っていう」

 
(中略)「親に内緒でちょっと悪いことを教える最初の大人でありたい。すかしっ屁のやり方も私が教えてあげたいし、握りっ屁を初めて教えてあげる大人でありたい」

 
(中略)「テレビは今、なんでも意味をつけようとするけど、(フワちゃんは)そういうものを破壊してくれる人だと思う」

 


さて。次に、これらの記事の下にあるヤフコメ欄を見てみよう。(11月17日現在で)「全否定バージョン」は446件で、「大絶賛バージョン」は、なんとたったの14件! しかも、原則として普段は記事を批判するコメントが多く集まりがちな『日刊ゲンダイ』……にもかかわらず、この日の「全否定バージョン」にかぎっては同記事に追従する "フワちゃんバッシング" のオンパレード! 一説では、ヤフコメ欄に好んで投稿をなさる御仁たちは意外と年齢層が高い……とも聞くが、それが事実なら、とくに中高齢者層がどうもフワちゃんのことを受け入れられない様子だ。

 


私個人の意見としては、「スポーティーに露出度が高い」ファッションセンスはけっこうタイプだったりするのだが、容姿は生理的にタイプじゃない。だから、フワちゃんが出ている番組をわざわざチョイスして観ることはないし、逆にフワちゃんが出ているからといってチャンネルを変えるほどでもない。ただ、YouTubeという“帰る場所”があるヒトならではの強気な態度が稀にスカッとすることもあるし、時にはハラハラすることもある。「好き・嫌い」の二択をあえて迫られたとしたら「やや嫌い」……ではあるけれど、私みたいな "この程度" のジャッジで看過できないアンチが世の中にはたくさんいるということは、それはそれで一つの才能なのではなかろうか? 凡庸なオチで恐縮ですm(__)m

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