『DEATH NOTE』天才同士の頭脳戦は彼がいたからこそ成立! キラの宿敵【L】の名シーン
2003年~2006年にわたって週刊少年ジャンプに連載され、映画やアニメなどさまざまなメディアで作品展開された人気漫画『DEATH NOTE』。今回はその主人公・夜神月の宿敵であり、スピンオフ作品で主役となったこともあるLの名シーン3つをご紹介。
■page.2「L」/いきなりキラの居場所を特定! 衝撃の初対決
キラ事件に携わる以前から、世界的な難事件を次々と解決に導いた名探偵として活躍していたL。そんなLが初めて登場したpage.2「L」におけるキラ=夜神月との初対決は、熾烈な頭脳戦の幕開けを告げる名シーンとなっている。
ICPOの協力を取りつけたLは、生中継映像を放送してキラ=夜神月を挑発する。映像に出演していたリンド・L・テイラーが死亡したことから、キラの実在と直接手を下さずに殺人を行う手段を持っていることを証明。さらに、全世界同時を銘打ちながら映像の中継地域を限定する策によって、キラの所在地を日本の関東地区にまで絞ってみせたのだ。
日本でしか報道されていない通り魔犯が最初の犠牲者であると気づく着眼点の鋭さや、犠牲や危険を厭わない大胆な行動などLの能力が遺憾なく発揮されたこの場面は、Lの存在を読者に強烈に印象づけた。
■page.26「転倒」/冷静沈着なLが本気で驚いた貴重な瞬間
明晰な頭脳の持ち主であるLは、キラ事件の捜査においても驚きの表情を見せることは稀だ。しかし、page.26「転倒」ではLが本気で驚愕した場面が描かれた。
キラとされる人物がテレビ局に送ったビデオテープを回収した日本捜査本部。Lはこれまでのキラの手口と大きく異なることから、ビデオテープの送り主は第2のキラと断定し、本物のキラを装ってメッセージを放送して第2のキラを誘き出す作戦を立案。見事に第2のキラから返事のビデオテープを入手する。
接触を求める第2のキラから送られたビデオテープで語られた“死神”という言葉にLは、椅子から転倒して尻餅をついてしまうほどの衝撃を受ける。これまでの第2のキラの言動から、字義通りの意味であると推理したLだからこそのリアクションと言えるだろう。
■page.38「打撃」/意外と子どもっぽい? 月とマジ喧嘩!!
Lは行動派な一面もあり、偽名を使って自ら月の前に現れるなど意外なまでのアクティブさを見せることもしばしば。ある意味でそれを象徴するのが、page.38「打撃」での一幕だ。
デスノートのルールを利用した作戦によって記憶を失い、自身がキラでないと証明してキラ事件捜査に加わることとなった月。一方、Lは月がキラであるという自分の推理が外れたことで不貞腐れた様子を見せ、月の怒りを買うこととなる。
顔面を殴りつけた月に対して、Lはカポエラの蹴り技で反撃。本気の殴り合いをしつつも、月の言動を観察して推理を巡らせる姿は、決して一筋縄ではいかないLらしいシーンとなっている。