【銀魂】パロディ、ブラックジョーク、感動、バトル…コレを知らなきゃ主人公・銀時は語れない!
2004年に連載を開始し、2006年にはテレビアニメ化もされた『銀魂』。2021年1月8日には、アニメの最終作として映画『銀魂 THE FINAL』が公開予定だ。今回はアニメ『銀魂』から、主人公である坂田銀時が活躍した3つのエピソードを紹介しよう。
■第100話/限界ギリギリ!? 銀時の趣味が全開なジャンプ漫画パロディ回
無気力な目つきで超がつくほどの甘党、少年ジャンプの愛読者と銀時はおおよそ主人公らしからぬプロフィールの人物だ。そんな銀時の趣味趣向がピックアップされるエピソードもいくつか存在し、2008年4月3日放送の第100話「好かれないものほど愛おしい」もそのひとつ。
ひょんなことからジャンプ漫画『ギンタマン』の担当編集・小西と出会った銀時は、『ギンタマン』立て直しのために一肌脱ぐこととなる。作者の天知を交えた3人での打ち合わせで銀時は、少年漫画のイロハを叩き込んでいくのだ。
『銀魂』をモチーフとした劇中劇を自虐的に取り上げつつ、古今東西のジャンプ漫画や漫画編集者という職業をネタしていることが印象的。ちなみに、第243話「漫画という画布に人生という筆で絵を描け」で銀時は“悪路木夢砕”の作画担当として、ジャンプ編集部に漫画を持ち込んでいた。
■第231話/銀時と土方にだけ幽霊が見える!? 怒涛のブラックジョーク回!
銀時は武装警察“真選組”の副長である土方十四郎とは似た者同士で仲が悪く、喧嘩をする場面が作品を通して非常に多い。しかし、2011年10月24日に放送された第231話「葬式って初めていくと意外とみんな明るくてビックリする」のときのように、共通の目的のためには息の合ったところも見せる。
お世話になっていた定食屋の葬儀に訪れた銀時たち。味覚バカな銀時と土方の理解者ということもあっていつになく落ち込む2人だったが、葬儀の最中に幽霊となった定食屋の親父を目の当たりにしてしまう。そこで自分の葬儀を監視する親父の怒りを鎮めるため、銀時と土方は行動を起こすのである。
パロディや下ネタなど危ないギャグが多い『銀魂』のなかでも、葬式というシチュエーションで徹底的にふざけ倒したこの話はその極致。人を選ぶところはあるが、ハマる人は抱腹絶倒の名エピソードだ。
■第256話/主人公の玉座が奪われた!? 『銀魂』を取り戻すための熱い戦い!
主人公らしく長編エピソードではカッコいい見せ場が用意されることが多い銀時。長編のひとつである金魂篇ではその立場が狙われたということもあり、徹頭徹尾銀時がフィーチャーされて描かれた。
不在の間に銀時は自身の代理用プラモデルとして製作された坂田金時によって、その存在を抹消されてしまう。銀時は自分について記憶しているわずかな協力者とともに金時打倒のために立ち上がるが、金時の策略によって仲間たちと対峙することになるのである。
孤立しボロボロになった状態から這い上がり、仲間たちとの絆を取り戻す銀時の姿からは、まさしく主人公としての風格が感じられるだろう。特に金魂篇の集大成である2012年10月25日放送の第256話「主人公とは」は、『銀魂』らしい笑いと熱さが詰まっていて必見だ。