『銀魂』ただの“ツッコミメガネ”だと思ったら大間違い…でもないのが志村新八という男

コラム

citrus ダン・ブルウッド

 

2006年4月の放送開始から約15年もの間愛され続けている、同名の少年漫画が原作のアニメ『銀魂』。2021年1月8日公開予定の新作『銀魂 THE FINAL』に備え、今回は主人公・坂田銀時のもとで万事屋として働く志村新八の名エピソードを紹介。

 

 

 

■第202・203話/仲間たちが別人に!? 『銀魂』らしさ全開のギャグ回!

 

 

新八はボケキャラ揃いな『銀魂』における貴重なツッコミとして、コメディシーンでは大車輪の活躍を見せる。2011年4月4日・11日放送の第202話「春休み明けは皆ちょっと大人に見える」と、第203話「夏休み明けも皆けっこう大人に見える」の前後編はその代表的なエピソードと言えるだろう。

 

 

第1期から1年の時を経て放送が再開され、久々に万事屋へと足を運んだ新八。そこにいたのは変わり果てた仲間たちと、知らぬ間に2年の歳月が流れていたという衝撃的な事実だった。

 

 

メタフィクション性が全開なこのエピソードでは、年月を経た登場人物が目覚ましい成長を遂げて再登場するという、長寿少年漫画でよくあるシチュエーションのパロディが展開。怒涛のボケを片っ端から捌いていくツッコミ役としての新八らしさ、ギャグアニメとしての『銀魂』らしさを存分に堪能できる。

 

 

 

 

■第228・229話/虚妄に囚われた新八! ふざけ倒したパロディ編

 

 

基本的には作中屈指の常識人である新八は、作品のツッコミ役を担っている。しかし、2011年10月3日・10日に放送された第228話「愛にプラスもマイナスもなし」、第229話「渡る世間は愛ばかり」のように、時には新八が騒動の引き金となることも。

 

 

大流行中の恋愛ゲーム“愛チョリス”に、現実とゲームの区別がつかなくなるほどハマってしまった新八。銀時は新八を現実の世界に連れ戻すため、プレイヤー同士の大会に出場して新八と戦うこととなる。

 

 

親衛隊を結成するほどに熱を上げて応援しているアイドル・寺門通や、恋愛関係が絡むと暴走しがちな新八だが、この2話はその最たる例。新八を止めるために奮闘する銀時という珍しい構図と、ゲームを中心としたギリギリなパロディが楽しめるエピソードだ。

 

 

 

 

■第81話/仲間とともに敵を討て! 姉のために戦う新八の雄姿

 

 

剣の達人である銀時や戦闘民族の血を引く神楽と比べると見劣りする部分があるものの、剣術を学んでいたことから戦闘で活躍する場面もしばしば描かれる新八。そんな新八の剣の腕が冴えわたったエピソードが、柳生篇という長編の最終話である2007年11月15日放送の第81話「女の一番の化粧は笑顔」だ。

 

 

新八の姉・妙を娶ろうとする柳生九兵衛から妙を取り戻すため、サバイバルゲームに臨むこととなった新八たち。新八と銀時、九兵衛とその師である柳生敏木斎の4人による、最後の勝負が始まろうとしていた。

 

 

長編のラストを飾るということもあって、迫力の映像で一進一退の攻防戦が展開するこのエピソード。実力差を理解して立ち回るクレバーさや銀時とのチームワーク、決着の瞬間に見せた表情など、侍としての新八の魅力が詰まった初期の名編と言えよう。
 

 

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