『DEATH NOTE』サイコな天才!“新世界の神”になろうとした夜神月のココがヤバイ!

コラム

citrus ダン・ブルウッド

 

 

漫画から映画、アニメ、舞台とさまざまなメディアで展開された00年代の人気作『DEATH NOTE』。今回はその主人公で、名前を書かれた者が死ぬ "デスノート" を使い理想の世界を創造しようとした夜神月が、名探偵Lと戦っていた頃の名場面を紹介していこう。

 

 

 

■page.17「芥(ゴミ)」/キーアイテムはポテチ!? 驚きのアリバイ工作

 

 

物語の進展によって頭脳戦のスケールがドンドン大きくなっていくことが特徴でもある『DEATH NOTE』。最初に紹介する名シーンは、作品の初期にあたるpage.17「芥(ゴミ)」で繰り広げられた、月の部屋を舞台にした戦いの一幕だ。

 

 

Lが送り込んだFBI捜査官全員を抹殺した月。だが、夜神家を調査していた捜査官の不審な死から、Lは夜神家に隠しカメラと盗聴器を設置。月は一切の情報を得ていないというシチュエーションを作ったうえで新たに報道された犯罪者を殺害し、自らのアリバイを立証するという作戦を決行する。

 

 

アリバイ工作のために月が使用したアイテムが、小型液晶テレビとそれを隠すポテトチップス。ポテチをおやつに勉強に励む受験生を演じる月の姿はシュールで、テレビをポテチの袋とともに捨てる思い切りの良さと合わせて印象深い場面となっている。

 

 

 

 

■page.19「屈辱」/Lに完全敗北! 月の負けず嫌いな性格が全開に

 

 

類まれなる頭脳を活かして理想の世界を創り上げようとする月だが、負けず嫌いで自らの理想を信じて疑わないという子供っぽい一面も持ち合わせている。page.19「屈辱」では、それが顕著に表れた。

 

 

先のアリバイ工作が功を奏し、夜神家のカメラと盗聴器は外されたものの、Lは完璧すぎる月への疑いを強めていた。Lは事件捜査のため、月と同じ大学に入学するという奇策に出て、入学式の場で月に自らLと名乗りプレッシャーを与える。

 

 

注目のポイントは自室に戻ったあとの月のキレっぷり。Lに手も足も出せないことへの苛立ちを、自身に憑く死神リュークやデスノートにぶつけたと思いきや、いきなり高笑いを上げるという普段の冷静な月からは想像できない変貌ぶりは非常に印象的だ。

 

 

 

 

■page.53「悲鳴」/一度手放したノートを取り戻すまでの壮大な計画!

 

 

『DEATH NOTE』作中で月が実行した計画のなかでもトップクラスの壮大さを誇るのが、月の監禁に始まるデスノートのルールを利用した計画だ。

 

 

第2のキラ=弥海砂に憑いた死神レムに月は、逮捕された海砂を救出するよう迫られる。そこで月は、ノートの所有権を放棄することでノートに関わる記憶を喪失し、自身にとって有利な状況でふたたびノートを取り戻すという策を講じる。見事に身の潔白を証明し、キラ事件捜査の中枢に食い込んだ月は、最終的に邪魔者であるLとレムの殺害を成功させることとなった。

 

 

page.53「悲鳴」のラスト、デスノートを所有していたときの記憶を取り戻した月の「計画通り」という台詞と凄味のある表情は、インパクト絶大。フィギュアで再現されたこともあるほどだ。
 

 

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