『スラムダンク』群雄割拠のPG 湘北・宮城は海南・牧&陵南・仙道の両雄に並ぶ?劣る?

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citrus 二階堂銀河

 

 

アニメも大人気で、国内累計発行部数が1億2000万部以上という驚異的な記録を打ち立てているバスケ漫画『スラムダンク』。不良だった赤髪のバスケ初心者・桜木花道が、湘北高校バスケットボール部に入部し、強豪校のライバルらと対戦しながらメキメキと頭角を現していく物語に、多くのファンが魅了されたものです。

 

作中で活躍するポイントガード(以下、PG)というポジションには、エース級キャラが多く登場していました。今回は海南・牧、陵南・仙道、湘北・宮城という3人のPGについて考察しましょう。

 

 

 

 

■海南・牧/圧倒的な総合力を持つ、県内ベストプレイヤー

 

 

はじめに、PGというポジションについて。作中でも語られているとおり、一番の役割はゲームの組み立てにあり、“コート上の監督”を担います。そのためにドリブルの上手さや視野の広さを求められるポジションです。

 

 

さて、本題。PGを担うキャラを語るうえで外せないのが、海南・牧(三年)。県予選の決勝リーグでは湘北を降した、インターハイ出場常連高・海南の主将です。県予選ではMVPに選ばれており、作中に登場するキャラのなかでも、トップクラスの実力を持った超高校級プレイヤーの一人であることは間違いないでしょう。

 

 

ちなみに、インターハイ出場経験もある翔陽のエース・藤真(三年)もPGですが、翔陽のチームメイト・花形は、「(牧は)積極果敢なカットインからパワー負けしないその体でファウルをもらい、3点プレイをものにする!! 藤真と牧の決定的な違いはそのパワーだった!!」と語っています。

 

 

実際に牧は、県予選決勝リーグの海南・湘北戦で、“湘北一のスピードを持つ宮城を抜き去り、そして湘北一のパワーを誇る赤木とぶちあたってなおシュートを決める”というスーパープレイを披露。そのすごさを目の当たりにした赤木は、「もの凄いボディコントロールのうまさだ…!! 」と驚きの色を隠せないほどでした。

 

 

 

 

■陵南・仙道/自らも点を取れる、巧みなゲームメイカー

 

 

さて、そんな牧の対抗馬になるのは、陵南・仙道(二年)。県予選トーナメントまではフォワードとして活躍していましたが、チームメイト・福田の復帰とともに県予選決勝リーグからはPGにコンバートしました。自ら点を取りながらもパサーとしてチームメイトを活かすことのできる、陵南の核となるエースです。

 

 

仙道がPGとして公式戦デビューした対海南戦では、バスケ雑誌記者・相田弥生が「視野の広さ、ノーマークの味方を見つける才能、ゲームメイキングの才能、そしてパスセンス。どれをとってもPGにぴったりだわ」と仙道を評価。

 

 

同試合では“仙道vs牧”の構図も度々描写され、観客席で観ていた湘北・宮城は「ほかの4人をうまく生かして使う仙道に対して、牧は自らがガンガンインサイドへ切れ込んでくる」と二人を対比しています。

 

 

そして同試合の後半残り5秒。2点ビハインドの陵南が速攻するシーンで、仙道と牧が対決することに。そこで、仙道は“わざと牧を追いつかせて、ファウルをもらってなお点を決める”という、3点プレイで逆転する筋書きを実行しようとします。そこでの対決はチームの為に避けた牧ですが、そのとき仙道が自分の地位まで昇ってきたことを確信したのでした。

 

 

 

 

■湘北・宮城/チームを活かす、感性豊かなスピードスター

 

 

そして最後に、忘れてはいけない我らが湘北・宮城(二年)。身長168cmながら、クイックネスを活かして湘北のリズムを作るぺースメイカー。湘北の安西監督も“チームにスピードと感性をくれた”と宮城を評しています。先に紹介した牧、仙道や藤真と比べると、存在感やチームへの貢献度はやや低いかと思われがちですが、実際にはどうでしょうか。

 

 

ここで参照するのが、作中最後の試合となった湘北・山王戦。後半戦で14点ビハインドだった湘北がタイムアウトを取った際に、安西監督は逆転の突破口になるキーマンとして宮城の名を挙げます。そこから安西監督の作戦のもと、宮城を切り込み隊長として湘北は山王相手に追撃を開始するのです。

 

 

そして後半残り1分40秒。湘北が7点ビハインドの状況で「ドリブルこそチビの生きる道なんだよ!!」と、山王の主将・深津とエース・沢北二人を相手にドリブルで抜いてみせます。その低いドリブルは、おそらく前述のPGでは誰も真似できない芸当でしょう。

 

 

そして何よりも、宮城は自身の役割を全うすることで、湘北というチームの結束と信頼を強固にする大切なピースとして機能しました。そして、かつては海南をも負かしたことがある山王を、湘北はついに打ち破るのでした。個の強さと、チームを活かすピースとしての強さ。この両方の面でそれぞれのキャラを比べてみても面白いかもしれません。
 

 

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二階堂銀河

編集プロダクションA4studio(エーヨンスタジオ)所属のライター。少年漫画好き。

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