「絶対に見ないで!」と言われると逆に見たくなってしまう…『カリギュラ効果』 身近でも多用されてるって知ってた?

コラム

citrus 編集部

 

■禁止されると逆にやりたくなる現象の名前

「ここには絶対に入らないでね!」や「絶対に誰にも言わないで!」のように、強く禁止されると、むしろその物事が気になって逆の行動に走ってしまう。

このような心理現象には実は名前があります。その名も「カリギュラ効果」。

一説によれば、1980年に公開されたアメリカ・イタリアの合作映画『カリギュラ』が語源だとされています。

過激な残虐シーンが多く、『カリギュラ』の上映を禁止したボストン。しかし、ボストン市民は上映が禁止されたことでかえって作品への興味をかき立てられ、こぞって近隣の街へ足を運ぶように。結果として『カリギュラ』は大ヒットし、ボストンでもついに映画の上映を解禁せざるをえなかったそう。

このような出来事から「カリギュラ効果」と名前がついたのです。

 


■『鶴の恩返し』や『浦島太郎』にも使われている?!

この現象は、他にも様々な物語で見つけることができるのだそう。小学館「P + D MAGAZINE」では、「カリギュラ効果」が盛り込まれた数々の物語を紹介しています。

たとえば、「決して覗かないでください」と念を押されたものの、中が気になって戸を開けてしまう『鶴の恩返し』。「何があっても開けないでください」と渡された玉手箱を開けてしまう『浦島太郎』などです。そのほかにも、多くの作品でこの効果は使われています。

 

 

意外にも、身近なところに「カリギュラ効果」が用いられていることがわかりましたね。

作品だけでなく、コミュニケーションでも使えるこの効果。ビジネスシーンや、対人関係、恋愛などの面で効果が得られるようなので、気になった方は取り入れてもいいかもしれません。

こちらの記事もおすすめ!
「有名人の訃報は心を削る」志村けんさんの死から感じた「心のケア」のアドバイスに称賛の声が殺到

「有名人の訃報は心を削る」志村けんさんの死から感じた「心のケア」のアドバイスに称賛の声が殺到

ページトップ